第931話.気になった音楽(45)Difford and Tilbrook『On My Mind Tonight』2回目,(312) Ashford and Simpson『Solid』2回目

2023-09-24 05:46:21 | 気になった音楽
湖畔人です。

激動の9月の中、右往左往していると勝手に頭の中で音楽が鳴り始めます。
何かに触発されて過去のある記憶が刺激され、勝手に音楽が再生されるのです。

最近よく脳内で再生されている数曲をご紹介致します。みんなそれなりに良い曲達です。

まずはDifford and Tilbrookの『On My Mind Tonight』です。ここでは二回目ですね。

Difford and Tilbrookとは、70年代後半から90年代に掛けて活躍したUKのNEW WAVE枠、またはポストパンク枠のバンド、スクイーズの中心メンバーの二人で、その二人の名前でアルバムを一度だけ出していて、それがもう名曲だらけの名盤で、あまり世間に知られていないのがホント不服なのですが、その数ある名曲の中の一つで、中でももっともメローでR&B調な曲が、この『On My Mind Tonight』です。

自分はかなり才能がある人達と見ていて、実際、一部の評論家達からは高く評価されているようです。"レノン&マッカートニー、レイデイヴィス、コステロに続く、UKにおけるもっとも良質なソングライティングチームの一つ”なんて言う人もいます。ただ、なんというか、言葉のセンスとか、主題の切り取り方がエグ過ぎて一般受けしないのです。この曲でも窓につく蛾が出てきますが、蛾なんてみんな気持ち悪いですよね。一事が万事こんな感じで、才能を無駄にしているのです。

良いマネージャーやプロデューサーに恵まれなかったのでしょうね。彼らにもエプスタインみたいな優秀なマネージャーがいればもっと違った人生があったかもしれません。でもまぁ根が捻くれもんだから無理かもね。でもマジで才能ある人達だと思うんですよね。う~ん、ハイ。

次もここでは二回目のご紹介のAshford And Simpson『Solid』です。
ゴリゴリのR&Bですが、まぁどこかベースやコーラスのアレンジがなんか秋っぽくてとても良いのです。破局の危機を乗り越え、二人の絆は今や岩の様にソリッドなのよ!と歌うなんともパワフルな曲です。
大好きですね。

では。

湖畔人


第919話.気になった音楽(391)松任谷由実『水の影』

2023-08-13 15:45:28 | 気になった音楽
湖畔人です。

8日で立秋を迎え暦では秋ですね。
実際、19時には大分暗く、日も相当短くなっています。湖畔の田畑では、稲穂が実り一面明るい黄緑色一色です。

でも秋とは言え、猛暑は続き、黄緑の広大な田畑の先には鮮やかな水色の空、そこに白く大きな入道雲が多数発生して、風景は日本の夏そのものです。

空は美しいですが、今年前半を支配する鬱屈とした気分は残りますね。

その冴えない感情を表わす曲をGWから数曲やってきました。『翳りゆく部屋』『ノーサイド』『ave verum corpus K 618』『銀色のジェット』でその気分を現して来ました。『希望という名の光』でリセットを試みましたが、まだすっきりとはいかず、今日もある意味その続きです。お盆ですから、故人に思いを馳せる曲も聴きたくもあり、気分的に被る感じなので、あの世へ旅立ちを連想させる客をご紹介したいと思います。

今回もユーミンで、『水の影』です。

これが人生における別れの悲しみを歌ったものなのか、はたまた、生死を超えた時の旅人である人の別れ=死を歌っているのか、正直分かりませんが、私は生死を超えた輪廻の中を生きる時の旅人としての人間を想定しています。

このお盆休みも仕事ばかりですが、また数日後、ユーミンの曲を一曲ご紹介できれば、と思っています。

では。

湖畔人


第914話.気になった音楽(390)山下達郎『希望という名の光』

2023-07-07 02:31:54 | 気になった音楽
湖畔人です。

前話で、"もう少し上を向いて行こう、と言い聞かせるような、そんな曲を"と申しましたが、気が変わる前に、その一曲をご紹介したいと思います。

山下達郎さんの『希望という名の光』と言う曲です。
達郎さんの代表曲の内の一つですね。

達郎さんの本性がよく現れている名曲かと思います。

達郎さんの過去の言動を見ると、どうも達郎さんは、
"音楽では世を変えることなどできないけど、でも人々の心に寄り添い、わずかな癒しを与えられるかも" と信じているようです。

彼の別の名曲、『蒼氓』の中では、

"数知れぬ人々の魂に届く様に"
と願い、

"凍りついた夜にはささやかな愛の歌を
吹きすさんだ風に怯えくじけそうな心へと
泣かないで この道は 未来へと続いている"

と励ましの言葉をかけてくれています。


そして、この『希望という名の光』と言う曲の中では、

"この世でたったひとつの 命を削りながら
歩き続けるあなたは 自由という名の風

底知れぬ闇の中から かすかな光のきざし
探し続ける姿は 勇気という名の船

だからどうぞ 泣かないで
こんな古ぼけた言葉でも 魂で繰り返せば 
あなたのため祈りを刻める

眠れない夜のために 子守唄があるように
傷ついた心には 愛という名の絆を

A ray of hope for you(希望の光をあなたに)
A ray of hope for me(希望の光を私の為に)
A ray of hope for life for everyone(希望の光をみんなの人生の為に)

運命に負けないで
たった一度だけの人生を
何度でも起き上がって 立ち向かえる力を送ろう

どうぞ忘れないで
移ろう時代(とき)の中から
あなたを照らし続ける 希望という名の光を
あなたを照らす光を 希望という名の光を

A ray of hope for you(希望の光をあなたに)
A ray of hope for me(希望の光を私の為に)
A ray of hope for life for everyone(希望の光をみんなの人生の為に)"

と歌い、我々を励まし、我々に寄り添ってくれています。

ありがとう。達郎さん。

もう、そろそろ上を向かないといけませんね。

では。

湖畔人


第913話.気になった音楽(225)大瀧詠一『銀色のジェット』2回目

2023-07-06 22:00:27 | 気になった音楽
湖畔人です。

週末ではないですが、ちょっと今年前半を支配する鬱屈とした感情を表わす曲をGWから数曲やってきましたが、今日もその続きです。

GWに披露したのは、第895話から続けてユーミンの二曲『翳りゆく部屋』と『ノーサイド』をご紹介して、その後、モーツァルトの『ave verum corpus K 618』2回目をやりました。

今回もその続きです。
今回は、大瀧詠一さんの『銀色のジェット』ですね。ここでは二回目です。

この曲は、多分、大瀧さんの音楽仲間が夢を捨てて、田舎に帰る際の別れ場面を歌った歌なんだろうと想定しますが、そのシチュエーションとドンピシャではないですが、去っていった存在へのやるせない気持ちがとてもよく表現されていて、私の気持ちと被る部分があるのです。

大瀧さんはアメリカンなオールディーズを連想させる曲数多く作られていますが、この曲は、まるでサスペンスドラマで流れていそうな、暗い情感が流れていて、とてもウェットな感情が音として表現されていて、大瀧さんとしては珍しいタイプの曲ですね。大瀧さんの心の叫び、大瀧版ソウルミュージックなのかもしれません。

いずれにせよ、去っていく存在に対し、僕は残るよ、と言い、その悔しい気持ち、寂し気持ち、でも、ちょっとだけ羨ましいような、そんなやるせない気持ちがとてもよく表現されている名曲なのです。

自分の気持ちと少し被るのです。

さて、次は、もう少し上を向いて行こう、と言い聞かせるような、そんな曲を、明日か、週末にでもやろうかと思っています。

では。

湖畔人



第912話.気になった音楽(388)Enuff Z'Nuff『Fly High Michelle』,(389)Tears for Fears『The Seeds of Love』

2023-07-01 08:31:50 | 気になった音楽
湖畔人です。

今週末も仕事なので短めに。

プリゴジンの乱は一日で終わって良かったですね。

長引き、ロシアで内戦にでもなれば、英米とその背後のユダヤ系金融寡頭勢力が喜ぶだけですから、とくかく短く済んで良かったです。
伊藤貫さんが言っていましたが、UKのボリスジョンソンなどは、USで、”トランプの再選は絶対阻止すべき、何故ならウクライナでの戦争が終わってしまうから。ウクライナ戦争を継続し、ロシアを解体、分裂させ、エリツィンの時のように英米とその背後のユダヤ系金融寡頭勢力が実質支配し、末永く富をあの土地から搾取すべき、だからトランプ再選絶対阻止!”と説いて回っているようです。本当にXズ野郎ですが、あんなXズを長らく首相に就けていたUKも、XXな自公に長らく政権を任す日本と一緒で終わってますね。他の既存政党もXXばかりなので、どうしようもないですが、在野にいる、と言う事でしょうね。はい。

さて、そのUKが生んだ数少ない良きもの、ビートルズがいますが、二話前に、”梅雨仕様の曲だけではなく、梅雨の晴れ間に現れる虹の様な、サージェントペッパーの様な、オールユーニードイズラブ的な、ビートルズ的なユートピアを連想させる曲も幾つかご紹介したい”、と申しましたが、そのカテゴリーに該当すると思われる曲、今回、二曲、ご紹介したいと思います。

まず一曲目、イナフズナフの『Fly High Michelle』です。MTVが流行っていた頃、時々見かけた曲で、メタルっぽい風貌なのに曲はビートルズ色が強いなと思っていた曲で、最近、思い出しました。LGBTQっぽい見た目ですが、彼らのビートルズ愛が良く伝わる曲です。ボーカルのDonnie Vieは、見た目、イエモンの吉井さん風でもあり、米米CLUBの石井さん(彼歌うまいよね)風でもあり、かなり日本の腐女子達に支持されそうな感じですが、もうこのバンドは辞めてしまってるようですね。でも、まぁこの曲自体は好きですね。

さて、次、UKのニューウェーブの代表的バンドの一つ、Tears for Fearsの『The Seeds of Love』です。ドリカムやプリンスと同じく、ある程度出世するとサージェントペッパーや、オールユーニードイズラブ的な、ビートルズ風のユートピアソングをやりたくなる衝動にもろハマって出来た曲です。

でも、これらの曲は、梅雨の晴れ間に見える虹のようで、とってもイイと個人的には思います。お薦めです。

では。

湖畔人