第80話. 収穫の多い一週間 日本人選手たちの活躍 共通する静けさ

2018-02-17 16:13:47 | スポーツが与えてくれる力
湖畔人です。

イヤー凄いですね。凄すぎて、活躍が続きすぎて何から書いて良いか判らない位ですが、何れにせよ、活躍されたメダリストたちに共通して感じる事は、彼らの静けさですね。彼らは一様に皆静かで、静かに一人己と向き合っていて、これまで重ねてきた努力も、自分の強みも弱みも全て静かに受け入れていて、この期に及んでは、結果はもはや余り関係が無く、ただただひたすらに、己に向き合い己の全てを出し尽くすことに注力をし、それがこれまで自分を支え応援して来てくれた全ての方々への心からの恩返しとなる、とそう心得ている、そしてこの稀有なる機会を楽しみ味わおうとしている。彼らはずーっと静かで、ずーっと緩やかに集中をし、己と向き合っている。己の中にある神と繋がる白い部屋に、静かに佇み、己の中の神の如きもう一人の自分と共にいる、そんな印象を受けますね。

まずは、羽生結弦選手、ケガからの復活と66年ぶりのオリンピック連覇ですね。見事としか言いようが無いです。羽生選手が不在な中、男子フィギュアを牽引してきた宇野選手の銀も大変立派でした。次は彼に金を取ってもらいたい所ですね。彼らは二人とも静かで、ずーっと冷静でした。男子フィギュアは大輪の花が咲きましたね。他、男女カーリングの活躍も立派ですし、女子アイスホッケーの初勝利も良いニュースでした。
ハーフパイプの平野選手のショーンホワイトとの対決も世界中のスノーボードファンの心を相当掴んだようでネット上では称賛の声が多く聞こえて来ますね。歴史に残る名勝負として今後も語られ続けて行きそうです。平野選手も競技中もその後もずっと静かでした。大きなケガをお父様や周りの皆様の助けで乗り越え、弱冠19歳にして大きな何かを手にしたようです。今後が楽しみですね。しかしショーンホワイトは長嶋さんや真央ちゃんと同じ天真爛漫さ、軽やかさを持つ、生まれながらのスターであるとお見受けしましたね。輝いていますね。
ノルディック複合の渡部選手もノーマルヒルでは残念ながら二大会連続の銀でしたか、彼も全てを受け入れており、静かに銀と言う境遇に納得をしているようです。彼も静かですね。次のラージヒルでの雪辱に期待したい所です。
さて、前話の通り、私が最も注目している競技の一つは、女子のスピードスケートなのですが、侍のような深き覚悟の高木選手は、今度は1000メートルでは銅、そして同じ日本人選手の小平選手は銀と、僅か0.2秒差で金を逃しましたが、惜しかったですね。でも、高木選手にはパシュート、小平選手には500mという得意分野が残っており、次の活躍に大いに期待です。実は、この小平選手、高木選手以上に競技への身の投じ具合、その競技に全てを捧げる覚悟がハンパなく深く且つ長い、と言う風にお見受け出来る存在でして、その侍具合も、高木さん以上に強く感じられる存在でして、大変カッコが良いアスリートだな、と、いつも思っているのですが、高木選手よりワールドカップでの優勝回数の多い分、掛かるプレッシャーも大きなハズなのですが、彼女も高木さんや他のメダリストと同じように、静かに己と向き合っている印象です。先日の1000メートル競技後のコメントを見ると、“自分が氷としっかり対話して、好きなように氷を味わおうと思って滑りました。“と常人では理解不能なコメントを残されており、もう殆どイチローの域で、神の領域に片足を突っ込んでいるようです。とてもカッコが良いです。いずれにせよ、この素敵な二人の侍女子スケーターの最後の活躍に期待をしたい所です。頑張ってほしいですね。

湖畔人