第457話.仕事への向き合い方(4)

2020-09-22 04:03:00 | 仕事への向き合い方
湖畔人です。

NHKを見ていると、昼ご飯を紹介する番組をやっていますね。
あれを見ていて思い出したのですが、昼ごはん食べる事に罪悪感を感じていたことが嘗てあったな、という事を思い出したのです。
自分は嘗ていろんな仕事を経験した口なのですが、中には感情移入が中々できなくて、やりがいを感じられず、時間が過ぎるのをただ待つばかり、なんて言う仕事もありました。"こんな単調な仕事でお金を貰ったり、昼めし食ったりしていいのか?世の役に立ってる感覚は全くないし、活躍の場がホント少ない、こんな内容のない仕事ばかりして、昼ごはん食べたりする資格があるんだろうか?でも時間が来ると腹が減るこの因果な体にはホントやんなるな。ただ時間を費やすだけの、こんな仕事はやっても意味がない、全く世の役に立っていないし、ホントシンドイ、もう辞めたい"と思って仕事を変えて来た気がします。特に若い頃はそうでした。

確かに、海外に出て物やサービスを売り込むような仕事になってからの方が自分の特徴も活かせて役に立っている感はあるのも事実。でも、その前にやっていた仕事でも、もっとやりようがあったろうし、単純な仕事にもいろんな思いやケアを重ねていけば、きっといい仕事が出来たはずだし、誇りも持てただろう、と今なら思えるのです。

コロナ禍になってから、マスクやアルコールティッシュ等、諸々買う為に近所のドラッグストアに行く事が習慣になって来ているのですが、見ているとドラッグストアの店員でも意識が高い子とそうでない子がハッキリと分かれるのです。やる事は、棚に物を補充して、レジをして、最後集計して、って感じなんでしょうけど、気が利く子は視野が広いし仕事が正確で速いのです。小さなものはバラけないように小さな薄手の袋に直ぐに入れてくれるし、プラスチック製の買い物袋も、気が利く子は毎回すぐに物が入れられるように袋の口が開いているのです。自分は手の平が乾いているタイプなので、閉じた買い物袋では開けらなくて困るタイプなのでホント助かるのです。それをものすごい速いスピードでやっているので、いつそうしたのかも全然判らない位でして、気が付くとそうなっていて、カゴの中を見ると、何時も"エーッ"となるのです。そこには感動があるのです。挨拶も明るく、見た目もベッピンさんで田舎に置いておくのがホントもったいないな、といつも思うのですが、きっとそうした子達は全国に沢山いるのでしょうね。でも全店員が同じレベルかと言うとそうではないのです。全然違うのです。きっと、かけている思いが、ケアの具合が全然違うのでしょうね。意識が高いと言うか、プロ意識を持っているのでしょう。

以前、第180話で同じ仕事への向き合い方(2)でもご説明した通り、商業施設や商品のブランディングのプロの柴田さんと言う女性のお話をしましたが、彼女はこうなりたいと言う夢は特に無かったけど、ただひたすらに気を利かす事を繰り返す事で成功を掴んだ成功者でした。相手にとって、どうしたらより便利か、より感じが良いか、より印象が良いか、より仕事がしやすくなるか、等を常に想像を重ねて、改良を重ねて行くうちに、その仕事ぶりを認められ、わらしべ長者のように段々と大きな仕事を任せられるようになって行ったタイプの方でしたが、ドラッグストアの優秀な子もきっと同じタイプだな、と思いました。

気を使って、どうしたら客にとって、より感じが良くなるか、常々想像を働かせ、改良を重ねて来たのでしょう。プロ意識が高く、イイ仕事をしているのです。

だから、きっと彼女は昼ごはんをおいしく頂けている事でしょう。後は、彼女がしっかりと評価されて、いいポジションにプロモートされる事を強く願うばかりです。

かける思い次第で単調な仕事も立派な仕事になるのです。
思いのかけ方次第です。自分の心持次第とも言えます。
今の仕事に納得が行っていない方は是非お試しあれ。
では。

湖畔人

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