第658話.気になったテレビ番組(12)『イチケイのカラス』2回目

2021-12-29 04:53:16 | 気になったテレビ番組
湖畔人です。

最近、大好きなドラマ、『イチケイのカラス』を再放送していましたね。

1月から始まる新ドラマの主演が黒木華さんと言う事で、彼女が出ていた『イチケイのカラス』を再放送する事で注意を引こうと言う狙いのようですが、イチケイファンとしては、良いドラマを再度観る事が出来て、単純に幸せでした。

どうもこのドラマ、原作の漫画とは大分内容が変わっているようですね。

原作漫画では脇役だった入間みちおが主人公となっており、しかも漫画では小太りでメガネをかけた中年裁判官という設定だったのを、ドラマでは、入間が竹野内豊さん演じる髭を生やしたイケメン裁判官に変更となっているし、漫画では主役で男だった坂間は、女性となり、黒木華さん演じる坂間千鶴に変更となっていますね。

でも自分は原作の事は全く知りませんが、このドラマの魅力はキャスティングにもあるので、この変更は大変素晴らしい選択だったと思いますね。

主役の入間みちおを演じる竹野内豊さんも、気の強い坂間千鶴を演じる黒木華さんも当然良いのですが、

脇を固めている方々がホント良くて、正義との向き合い方が真っ直ぐで、そうであるが故に破天荒な入間みちおの裁判への向き合い方を皆、評価をし、理解をし、支持している感じがとても良いのです。

一番の理解者は、小日向文世さん演じるイチケイの部長、駒沢さんで、中村梅雀さん演じる書記官の川添さんも、同じく書記官で新田真剣佑演じるイケメンでイイ人で恋愛奥手な石倉さんもとっても良いし、特に良いのは、職場に華を添える女性二人が良いのです。クールビュティ―なはずの桜井ユキさんは子持ちでちょっと性格がきつい浜谷さんを演じていて良いし、水谷果穂さん演じるおっとり美人の事務官の一ノ瀬さんもとっても良くて、この二人の存在がとても良い感じなのです。

またイチケイの方々と草野球仲間である検察の升毅さん演じる城島検事も山崎育三郎さん演じる井出検事もとってもイイです。

そして何より音楽が素晴らしい。
エンディングのWGBの『Starlight』も以前このブログでもご紹介をしており当然良いのですが、そもそもドラマ全般のBGM、服部隆之さんの音楽がとても良いのです。彼は”のだめ”もやっていましたよね。相性がいいみたいで彼が音楽を担当したドラマはほぼ好きですね。

そんな素晴らしいイチケイですが、どの回もイイですが、特に最終の11話の前編、後編は良かったですね。

そこでは、司法 vs. 政治がテーマになっていて、政治からの圧力に押しつぶされそうでしたが、捨て身の勇気で大きく踏み込んでいましたね。

11話に入る前段階から草刈民代さん演じる最高裁判所判事の日高さんは、
女性初の最高裁判所長官になる寸前だったのに、政治の闇を暴露し、嘗てそれを追及できなかった己を責めて裁判官をスパッと辞めてしまいましたね。
これは潔かった。

そして日高さんと同郷で彼女にあこがれていた黒木華さんが演じる坂間千鶴は、
政治的圧力がイチケイ全体に及び、皆のキャリアに傷がつく事を危惧して踏み込みが甘い入間みちおに対し、正しい事をした結果、職を失うと言うのならかかって来いってんだ、クビの覚悟ならもうとっくに出来ているわ、なめるな、と啖呵を切り、入間にいつもの如く裁判と向き合えと一喝したシーンはカッコ良かったですね。

でも現実の世界では、安倍さんの「桜を見る会」の費用補塡問題は不起訴だそうです。森友・加計問題も追及が甘いし、何度も言っているけど、河井夫妻の公職選挙法違反の件も、河井夫妻が賄賂で使ったのは3千万円弱、でも、自民党本部が河井夫妻に渡した資金は1.5億円で、残りの約1億2千万円が一体何の目的にどう使われたのかがまったく不明なのに、検察はイチケイのカラスの検察みたいに攻めてませんね。

もうちょっとしっかりして欲しいですよね。検察。自民と公明を切り刻んで欲しい。
それと自民はもういい加減、真性保守とほぼ社会党な自民とに分かれた方がイイよね。

ね。でないと今のままなら応援できないよね。

ね。

湖畔人


コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。