第388話.近況と世情 5月17日(1)検察庁法改正案は問題なのか?

2020-05-17 14:53:59 | よもやま話,雑感,最近思う事
湖畔人です。

習近平におもねる安倍政権は嫌いなのですが、とは、言え、検察庁法改正案の騒ぎ、旧民主党系を中心に騒いでいますが、デモ隊は反原発のデモと同じ空気感だし、なんか左翼っぽいので、何か引っ掛かるなと思っていて、ちょっと調べてみました。中でも推し政党の幹部の動画が一番わかりやすかったので、そこからの抜粋をご紹介します。

まず、検察庁法改正案自体は、国家公務員法改正案の定年を65歳にあげると言う流れに沿ったもので別に変ではないようです。ただ、”内閣が業務に支障があると判断すれば3年の定年を延ばせる”と言う文言が入った”特例”の項目が追加されたので、何か、良からぬ意図があるのではないか?と言う疑いが起き、これが騒ぎの元になっているようなのです。安倍さんは自分達に都合がいい特例ばかり作るし信用できない、どうせ政権に近い人をずっとそばに置いておき、都合が悪い案件を握り潰したいだけなのだろう?と言う疑いが起きている訳ですね。確かに、安倍さんならそうした事をやりかねないなと思ってしまいますよね。黒川東京高検検事長がその対象なんだろう、政権に近いんだろう、と疑われているようですが、でも、これに関して言うと、そうではないみたいですね。誤解です。

まず、1月の閣議決定で、検事総長候補の黒川さんの定年が半年延びた、これが違憲では無いかと政権は批判を受けました。ただ、内閣には検事総長の任命権はあるにはあるので、任命に関わる対応や干渉は問題か、と言われるとそうでもない。
では、黒川さんが政権に近いかと言うと、そうでもない。実際、黒川さんは、ニュートラルと見られていて、カジノ疑惑で自民幹部の二階氏や菅氏の事情聴取をしている。だから政権に近い訳でもない。
それに、この検察庁法改正案が通っても、実施されるのは、2022年。今63歳の黒川さんはその時65歳なので、どのみち定年だし、この方が続ける助けにはならない。だから、この法案が、安倍さんに近い方をずっと近くに置いておきたから、と言う見方は間違いと言えるかと思います。

どうも、この騒動の本質は、時期検事総長の次をどうするかの問題のようです。
今の稲田伸夫検事総長が8月で辞めるので、その後継が要ります。この後継候補は二名で、黒川さんと林さんの二名がいらっしゃって、両方とも大変優秀だそうです。どっちが成っても遜色ないお二人との事。ただ、検事総長は、事務次官経験が前提だそうで、黒川さんは事務次官経験者だけど、林さんは経験がない。でも黒川さんは2月で定年になる。林さんは7月で定年なのでまだ現役だけど、事務次官経験はないので、本当なら事務次官経験者の黒川さんがいいけど、黒川さんは2月で定年なので、では検事総長の資格がある黒川さんの定年を半年延して、次に据えよう、と言う事になり、それを内閣がしれっと閣議決定をした。ただ、その決定を憲法違反と言われてしまっているので、それを正当化する為に、どうも、この検察庁法改正案に突然特例が追加されて、そこで内閣の意向で定年延長が出来るので合法だと主張したいのでは?それが狙いでは?と、見られているようなのです。
ついでに、現職の稲田検事総長は林さん推しだそうで、黒川さん贔屓の流れを嫌って定年なのに居座りを主張していて更に混乱が拡大しているようです。

だから結論としては、
検察庁法改正案自体は、国家公務員法改正案の定年を65歳にあげると言う国家公務員改正案全体の流れに沿ったもので別に変ではない。
ただ、突然、その法案に特例の項目が付いて、内閣の意向で定年延長が出来る、付記したのが、要らぬ疑いを生んでいるけど、多分、その背景には、検事総長にしたい黒川さんの定年を閣議決定で半年伸ばしたことを違法だと批判されるのを避ける為のようだ、と見られている。
一方、黒川さんは自民幹部の取り調べをしているし、別に政権べったりでもないので、別に左翼が疑うような、政権に都合が良い人物を検事総長にしたいがためではない。そもそもこの法律が実施されるのは二年後なので、どの道、黒川さんはその頃65歳なので引退をせざるを得ないので、その疑いは間違っている。ただ、自民政権のやり方が雑な為、要らないツッコミを呼び込んでいるだけ、だから政府も問題だし、こんな無理をしないと検事総長候補を用意できない法務省内部の問題もある、と言う事になります。

だから、旧民主党系と左翼と著名人が色々騒いでいるけど、ただ言いたいだけのネガキャン、タダのお騒がせ、ほんとやめて欲しい、と言う事になりますね。
では。

湖畔人

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