昨日は午前シフト。
仕事終わりで車を飛ばしてシドニーまで。D友達の誕生日会に参加してきた。そして終わってからまた運転して帰ってきて、家に着いたのは夜中の1時。もうクタクタで、アラームを解除して爆睡。起きたら11時近かった。ただでさえ早起きで疲れてるのに、大嫌いな運転を計4時間近く。そりゃ疲れるわい。
さて。まずは昨日のお仕事から。
過去3日間とほぼ同じ患者さんを担当。例の罵詈雑言を吐いたおじいさんとはすっかり仲直り。笑って話せるぐらいになった。どんなに腹が立っても、いやいやケアをするのは辛い。こうして楽しく時間を過ごせる方がよっぽどいい。
そして、前回のブログでも書いた、諸事情を抱える患者さん。多分しばらく前にも触れたことがあると思う。この人はよその病院での医療過誤により、足を切断している。信じられないことに、切断の後も数回に渡りケアレスミスがあり、左肩も傷めてしまった。なので患者さんもご家族も、病院に対して猜疑心の塊。当然の結果だと思われる。そういう背景もあって、私たちスタッフはこの患者さんのお世話に一番気を使ってきた。
そもそもの入院理由は大腸の一部摘出と人工肛門装着(お腹に肛門がある状態。排泄物が流れ込む袋が付いている)。これは一時的なもので、実際現在は普通に肛門から排泄があるのだけど、人工肛門の患部の治癒が遅く、閉じる手術の後もここから排泄物が何度も流れ出てきた。これを治すため、現在はTPN(完全静脈栄養)といって、口からではなく、静脈を通して栄養を摂取している状態となっている。すでに一ヶ月近くが経ち、患部はかなりきれいに治ってきた。しかしこのTPNのせいで患者さんは排泄が日に何度もあり、そのたびに私たちスタッフが体を拭いている。
この作業が患者さんを精神的に追い詰め、見る見るうちに状態が悪くなっていった。肉体的に、ではなく精神的に病んでいる様子が目に見えてわかる。そして今、状態はかなり悪い。患者さん自身が生きる気力を失っている。
こうなる前に何かもっとできなかったんだろうか?と毎日思っていた。正直、この担当医のやっていることが正しいのか私はわからない。昨日も回診に来た。担当看護師だった私が付くべきなんだけど、数日前に質問をしてもうるさそうに逃げられたので、先輩看護師にあらかじめ頼んで、回診の際には同席してもらった。とりあえず、ほんの少し納得のいく治療方針が提示され、月曜日を待っているところ(週末は休みの機関が多く話が進まないため)。まだ60代と若い患者さん。なんとか新しいケアが間に合ってほしい。
ところで、さすがはベテランで、回診の際、先輩はドクターにもズケズケと意見し、ともすれば責任回避に聞こえる発言にもどんどん疑問を呈していた。横で聞いていたそのやり取りには鳥肌が立つほど。こんな第三者的な見方ではなく、私も看護師の一人として積極的に発言すべきで、またそうありたいと強く思った。しかし、現時点ではまだ力不足。先輩に立ち会ってもらう選択をした自分をほめようと思う。
午前シフトを終えて3時過ぎに帰宅。電車で行くか車で行くか最後まで悩んでいたのだけど、4連勤を終え、今日一日の休みを挟んでまた4連勤なので、どうしても昨日中に帰ってきたくて車を選んだ。
シドニー市内の高速道路は慣れない人にはとてもややこしい。ナビをつけているけど、それが間に合わないぐらいわかりにくい。行きも帰りもしっかり間違えて、余計にお金を払うハメになった。ちなみにDのナビも全然アテにできない。まぁ、事故なく帰ることが一番の目的だったのでヨシとする。
いつもお世話になっているD友達宅。部屋に入ってみると灯りはロウソクのみ、というロマンチックな雰囲気。
ワインを飲みながらおしゃべり(私は運転があったので少しだけ)。
それから用意された豪華料理が運ばれてきて、空腹だった私は黙々と食べた。チキンの煮込みとローストポテト、サラダ、そして名前がわからないサラダ。地中海料理らしい。どれもこれもレシピがほしいと思うぐらいおいしかった。そしてその後はコーヒーとケーキ2つ。ひとつは私の作ったもので、ありがたいことにたくさん食べてもらえた。ゼラチンが少なかったのか、またカタチが崩れちゃったけどさ。
当然のごとくお腹はいっぱい。久しぶりに会った友達もいたので、いろんな話に花を咲かせた。腹ごなしに近所のにぎやかな通りを歩いて、今度はみんなで通りにあるすべてのバーを飲み歩こう!ということになった。外に飲みに出る機会なんてめったにない。楽しみや。
楽しい時間を過ごして、また家まで90分間運転。緊張していたので運転中は眠くはなかったけど、家に着いた途端クタクタ。秒殺で寝た。
そして今日はひたすらダラダラ。どうしても帰りたかった理由のひとつは洗濯。今日やっておかないと明日からのユニフォームがなかったため。Dが「ボク手伝うよ!」と昨日みんなの前で宣言したにも関わらず、まったくの役立たず。なぜか彼は夜中に起きてコンピュータで何かしており、ベッドに来たのは朝8時ごろだったと記憶している。というわけで彼は今日、一日中寝ていた。
グーグー寝ているDを眺めているとムカついたので、洗濯を干した後、一人でランチを食べに出た。手にしたのは財布と本。携帯電話も置いて出た。たまに行くカフェは日曜のお昼ということもあってほぼ満席。幸いお客さんが立ったところですぐに座れ、チキンバーガーとコーヒーを頼んで、本を読みながらモグモグ。実はもう一年以上かけて読んでいる「ドラゴンタトゥーの女」2巻。やっと半分を過ぎたところ。一体いつ読み終わるやろうなぁ。
久しぶりに本の世界に没頭するといういい時間を過ごしたけど、疲れているせいか気が晴れず、そのまま海の見える場所へ行ってボーッとしていた。そして買い物をして帰宅。2時間のプチ家出。家出とはいえ「牛乳がなかったな」「今夜は何を作ろうか?」と主婦思考は抜けず。悲しいのぅ。
帰ったらさすがにDはバツの悪そうな顔をしていたけど、私は即昼寝へ。起きたら彼も横で寝ていた。そして今も寝ている。どんだけ寝るねん?
特に眠くもないけど、明日からまた4連勤。しっかり疲れを取っておかないと。なんかずっと働いている気分がするのは気のせいかしら? 日本にいた頃は普通に月~金、たまには週末も働いてもこんな風には感じなかったのになぁ。年かしらねぇ。
このブログを書くのにすでに3時間が経過している。集中力がない証拠やな。寝よ。
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仕事終わりで車を飛ばしてシドニーまで。D友達の誕生日会に参加してきた。そして終わってからまた運転して帰ってきて、家に着いたのは夜中の1時。もうクタクタで、アラームを解除して爆睡。起きたら11時近かった。ただでさえ早起きで疲れてるのに、大嫌いな運転を計4時間近く。そりゃ疲れるわい。
さて。まずは昨日のお仕事から。
過去3日間とほぼ同じ患者さんを担当。例の罵詈雑言を吐いたおじいさんとはすっかり仲直り。笑って話せるぐらいになった。どんなに腹が立っても、いやいやケアをするのは辛い。こうして楽しく時間を過ごせる方がよっぽどいい。
そして、前回のブログでも書いた、諸事情を抱える患者さん。多分しばらく前にも触れたことがあると思う。この人はよその病院での医療過誤により、足を切断している。信じられないことに、切断の後も数回に渡りケアレスミスがあり、左肩も傷めてしまった。なので患者さんもご家族も、病院に対して猜疑心の塊。当然の結果だと思われる。そういう背景もあって、私たちスタッフはこの患者さんのお世話に一番気を使ってきた。
そもそもの入院理由は大腸の一部摘出と人工肛門装着(お腹に肛門がある状態。排泄物が流れ込む袋が付いている)。これは一時的なもので、実際現在は普通に肛門から排泄があるのだけど、人工肛門の患部の治癒が遅く、閉じる手術の後もここから排泄物が何度も流れ出てきた。これを治すため、現在はTPN(完全静脈栄養)といって、口からではなく、静脈を通して栄養を摂取している状態となっている。すでに一ヶ月近くが経ち、患部はかなりきれいに治ってきた。しかしこのTPNのせいで患者さんは排泄が日に何度もあり、そのたびに私たちスタッフが体を拭いている。
この作業が患者さんを精神的に追い詰め、見る見るうちに状態が悪くなっていった。肉体的に、ではなく精神的に病んでいる様子が目に見えてわかる。そして今、状態はかなり悪い。患者さん自身が生きる気力を失っている。
こうなる前に何かもっとできなかったんだろうか?と毎日思っていた。正直、この担当医のやっていることが正しいのか私はわからない。昨日も回診に来た。担当看護師だった私が付くべきなんだけど、数日前に質問をしてもうるさそうに逃げられたので、先輩看護師にあらかじめ頼んで、回診の際には同席してもらった。とりあえず、ほんの少し納得のいく治療方針が提示され、月曜日を待っているところ(週末は休みの機関が多く話が進まないため)。まだ60代と若い患者さん。なんとか新しいケアが間に合ってほしい。
ところで、さすがはベテランで、回診の際、先輩はドクターにもズケズケと意見し、ともすれば責任回避に聞こえる発言にもどんどん疑問を呈していた。横で聞いていたそのやり取りには鳥肌が立つほど。こんな第三者的な見方ではなく、私も看護師の一人として積極的に発言すべきで、またそうありたいと強く思った。しかし、現時点ではまだ力不足。先輩に立ち会ってもらう選択をした自分をほめようと思う。
午前シフトを終えて3時過ぎに帰宅。電車で行くか車で行くか最後まで悩んでいたのだけど、4連勤を終え、今日一日の休みを挟んでまた4連勤なので、どうしても昨日中に帰ってきたくて車を選んだ。
シドニー市内の高速道路は慣れない人にはとてもややこしい。ナビをつけているけど、それが間に合わないぐらいわかりにくい。行きも帰りもしっかり間違えて、余計にお金を払うハメになった。ちなみにDのナビも全然アテにできない。まぁ、事故なく帰ることが一番の目的だったのでヨシとする。
いつもお世話になっているD友達宅。部屋に入ってみると灯りはロウソクのみ、というロマンチックな雰囲気。
ワインを飲みながらおしゃべり(私は運転があったので少しだけ)。
それから用意された豪華料理が運ばれてきて、空腹だった私は黙々と食べた。チキンの煮込みとローストポテト、サラダ、そして名前がわからないサラダ。地中海料理らしい。どれもこれもレシピがほしいと思うぐらいおいしかった。そしてその後はコーヒーとケーキ2つ。ひとつは私の作ったもので、ありがたいことにたくさん食べてもらえた。ゼラチンが少なかったのか、またカタチが崩れちゃったけどさ。
当然のごとくお腹はいっぱい。久しぶりに会った友達もいたので、いろんな話に花を咲かせた。腹ごなしに近所のにぎやかな通りを歩いて、今度はみんなで通りにあるすべてのバーを飲み歩こう!ということになった。外に飲みに出る機会なんてめったにない。楽しみや。
楽しい時間を過ごして、また家まで90分間運転。緊張していたので運転中は眠くはなかったけど、家に着いた途端クタクタ。秒殺で寝た。
そして今日はひたすらダラダラ。どうしても帰りたかった理由のひとつは洗濯。今日やっておかないと明日からのユニフォームがなかったため。Dが「ボク手伝うよ!」と昨日みんなの前で宣言したにも関わらず、まったくの役立たず。なぜか彼は夜中に起きてコンピュータで何かしており、ベッドに来たのは朝8時ごろだったと記憶している。というわけで彼は今日、一日中寝ていた。
グーグー寝ているDを眺めているとムカついたので、洗濯を干した後、一人でランチを食べに出た。手にしたのは財布と本。携帯電話も置いて出た。たまに行くカフェは日曜のお昼ということもあってほぼ満席。幸いお客さんが立ったところですぐに座れ、チキンバーガーとコーヒーを頼んで、本を読みながらモグモグ。実はもう一年以上かけて読んでいる「ドラゴンタトゥーの女」2巻。やっと半分を過ぎたところ。一体いつ読み終わるやろうなぁ。
久しぶりに本の世界に没頭するといういい時間を過ごしたけど、疲れているせいか気が晴れず、そのまま海の見える場所へ行ってボーッとしていた。そして買い物をして帰宅。2時間のプチ家出。家出とはいえ「牛乳がなかったな」「今夜は何を作ろうか?」と主婦思考は抜けず。悲しいのぅ。
帰ったらさすがにDはバツの悪そうな顔をしていたけど、私は即昼寝へ。起きたら彼も横で寝ていた。そして今も寝ている。どんだけ寝るねん?
特に眠くもないけど、明日からまた4連勤。しっかり疲れを取っておかないと。なんかずっと働いている気分がするのは気のせいかしら? 日本にいた頃は普通に月~金、たまには週末も働いてもこんな風には感じなかったのになぁ。年かしらねぇ。
このブログを書くのにすでに3時間が経過している。集中力がない証拠やな。寝よ。
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