華麗なるオーストラリアンライフ

渡豪17年。職業・看護師。
白熊のようなオージーの旦那1人とワンコ2匹で
ニューサウスウェルス州の田舎町で生息中。

避けて通れないもの

2025年01月05日 23時19分11秒 | Weblog
今日も午前シフト。
昨夜食後に寝てしまったせいかやっぱりなかなか寝付けず、何度も寝返りを繰り返した末結局2時ぐらいまで起きていた。起床時間は5時15分。いや、辛かったわ。

出社。
仕事は昨日と同様、私の担当した患者さんたちは介助がほぼ必要なかったこともあっていいシフトだった。座って看護記録を書いていると眠くて眠くて仕方ないぐらい。そんなシフトの日があるなんてねぇ。
じっとしていると眠いので病棟を回って手助けがないか聞いて回った。そしてある准看さんの危険ドラッグの投与を手伝った。薬は夜勤の間に担当していた肺疾患を抱えた患者さんのため。まだ頭もはっきりしているけど、歩くと呼吸困難を起こすためほぼベッドの上で一日を過ごしており、養護施設への入所を待っている人だった。
でも今日は何か様子がおかしい。「こんにちは。お薬ですよ」と声をかけても反応が薄い。シャキシャキ話す人だったのに受け答えがもうぼんやりしている。目もうつろで顔色も悪い。准看さんと「ちょっと様子がおかしいよね」と話しながら病室を出た。
そしたら数時間後、その患者さんの急変を知らせるナースコールが病棟に鳴り響いた。病室へ着いたら目が開き切っていて、舌が口から出ている状態。かろうじて娘さんの問いかけに目で反応する程度。みんなで手分けし緊急時の作業。でも知らせを受けてやってきたドクターの判断で終末期ケアに切り替わった。
大急ぎで個室を準備して患者さんを移動。程なくして亡くなった。まさに急変。予想外の出来ことだった。最後は娘さんとふたりの静かな時間を提供できて、それは良かったと思う。

こんなことを書いたら不謹慎かもしれないけど、急速対応が求められた時のスタッフの結束力と行動力はすごい。チャラチャラした人もおしゃべりの怠け者も、手の空いているスタッフは一斉に立ち上がってブワーッと病室へ向かっていく。何が起きてる? 何ができる?ということを考えながら患者さんを助けるためにみんなで動く。とてもかっこいい。自分の仕事を誇る瞬間。今回のような寂しい結果になることも少なくなく、疲労感や喪失感、無力感は半端ないけどね。

余談やけど、上記のことが起きているほぼ同時期に終末期ケアに切り替わっていた患者さんも亡くなった。この一週間だけで4名が亡くなっている。そしてもうひとり今日から容体が変わっている患者さんがいる。不思議なもので患者さんの死は続く時は続く。いわゆる死神とやらが病棟を歩いてるんやろうかね。ルークみたいな姿かな? 大野くんみたいやったらほっこりするのに。
病院で働いている以上、患者さんの死は避けて通れない。だから死を忌み嫌うのではなく、快適で安らかなものにしたいと常々思っている。

とりあえず無事にシフトを終えて帰宅。
夕食の後は引き摺り込まれるようにソファで寝た。そして夜遅くなった今、目が冴えている。また夜眠れないかな。
何度か書いたけど、今年から週4日勤務に変えたのでお休みが結構ある。明日から三連休。嬉しいけどこんなに働かなくて大丈夫かな?という気になっている。貧乏性だね。せっかく持てる自分の時間を無駄にしないようにしないと。
明日は予定がない。今年挑戦してみようと思っていることの準備をボチボチ始めるとするかな。
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