チャコちゃん先生のつれづれ日記

きものエッセイスト 中谷比佐子の私的日記

着物や帯の落款

2014年07月18日 10時10分14秒 | 日記
帯の垂れの所にれいれいしくその帯の制作者の名前を入れている
その人を背負って歩いている感じがする
いつからこんな事がまかり通っているのだろう

垂れの後ろにひっそりと自分の名前を入れている作家をみると
何だか優しい気分になる

着物の場合も派手に名前と落款をこれ見よがしに入れている人も多い
おかしいですわ
お茶の道具ではあるまいし
勇気を持って云えばたかが着る物
どうして落款などが必要なのだろう

落款があるからと言って着物が高く売れるわけではない
有る会社によると
着物はタンス一棹5000円という
落款があろうとなかろうと全くおかまいなし

戦後は着物一枚売れば家族四人のお米が手に入ったと云うが
いまはーーー
着物の価値がここまで落ちてしまうなんて
一体だれが想像したであろうか

こうして時代は確実に変わっていく
コメント
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