チャコちゃん先生のつれづれ日記

きものエッセイスト 中谷比佐子の私的日記

処暑に入りました

2015年08月24日 14時01分01秒 | 日記
処暑暑さが収まる季節に入った
その名の通り今日は涼しい
24節気は太陽の運行を基準にしているので
太陽暦を使っても季節はわかりやすい

昔はと言っても昭和の時代は
「処暑」を聞いたら透けて見えるきものを着るのは気が引ける
「白露」と聞いたらもう麻のきものには手を通さない
帯も羅の名古屋はやめて
紗袋か絽綴れにそして芯の入った名古屋帯へと移動していく

こういうことを聞くと
「だからきものは面倒くさい」
と言う声が聞こえてくるけど
だからこそきものは面白いとさえ思うんだチャコちゃん先生は

微妙に変化する素材の感触と自分自身の心の揺れがわかり
全てのことに敏感になっていく
だからといって知らない人を排除しているわけではなく
こう言う微妙な心を愉しむのがまた日本人なのかと思うのみ

本来いい加減で雑な性格
この性格をどこかで変えて行くには
このような細やかに変わるきものとの付き合いにしか無いだろうとも思う
お陰で雑な性格はだいぶ修正されている

時代遅れの仕事から全く違う仕事に再スタートするのに勇気がいるように
自分の性格の困った部分を変えるのもなかなかタイヘン
其れがきものという媒体があることで少しは良くなってると自分では思う



コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする