チャコちゃん先生のつれづれ日記

きものエッセイスト 中谷比佐子の私的日記

鳥梅

2018年01月31日 10時51分16秒 | 日記
幼いとき病気の問屋であったチャコちゃん先生
それは古い話で恐縮だが家の玄関に爆弾が落ち
裏庭の防空壕にいた両親と私は爆風のため防空壕の蓋が中にのめり込み
なかなか出られなかった

その時の恐怖がトラウマとなり
やたら病を引き起こす体質になったらしい
というのもあるがもともと病弱

体質改善を目論む母の手によって「勉強より体」という意趣のもと
徹底的に漢方の処理をされた
その中に「鳥梅」があり
戦後父の実家にある大きな梅を焼いて天日に干しそれに白湯を入れたのが私の飲み物
時々かじる
その他にも「梅エキス」も自家製で大きな青い梅をせともののおろしで磨って煮詰めていた

それは我が家の常備薬で
疲れた、食べすぎた、変なもの食べた、風邪ひきそうというときになめさせられた

雑誌の取材をするようになり
着物の染の現場で「鳥梅」を見たとき心底驚いた

人間の体にいいものは
染にもいいに決まっている
そういういいものを身につけられることの幸せに感謝

こういう知恵をやはりきちんとつなげていきたいと思う
コメント
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