ある会合で10年ぶりくらいにあった方に近づいて
「お久しぶりですお元気そうですね」
と挨拶をしたら
「あらえりに口紅が付いてるわ」
この会場に着く前満員電車でよその国の女性とすれ違ったとき、アッとよける間もなく彼女の口紅がかすったのだが、手持ちの真綿でポンポンと落とし、目立たなくなっていたのだが――
その後件の彼女の応対を見ていると
「お顔の色さえないわね」
「すっかりやせたわね」
「元気ないわねどこか悪いの?」
わーお
そのうち彼女のそばには誰も近づかなくなった
暗いお顔の方だったが、ますますつまらなさそうに椅子に吸盤があるがごとく座り続けている
なぜ自分のところに人がやってこないかが全く分からないらしい。会場の人たちを冷たい目で見まわしている
何年か前まではそういう方を見つけると「話し相手」に近づいていて世間話を持ち掛けていた、そうしたら心を開く人もいれば、会場の人の悪口を綿々と語る人もいた
今は絶対に近づかない
相槌を打っただけで、同じように仲間にされてしまうから
すぐマイナスの言葉をかける人は、親しさを強調したいのだと教えてくれた人もいる
しかしヒトはいきなりマイナス言葉を投げられて喜ぶ人はまずいないだろう
「相手の欠点を指摘するのは、親や兄弟、師匠、などごく身近な人たちであろう、それだって衆人の中では指摘しない。それがルールというものだ、一対一になったときに必要があれば言う
相手に親しさをあらわしたかったらねぎらいや、誉め言葉から入るのが付き合いをスムースにする秘訣だと思う
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