白い着物、白っぽい着物が多いチャ子ちゃん先生
着物に柄を好まない
自分の思い込みかもしれないが「はんなり」が似合わない
辛口のサチコさんに言わせれば色が黒いということと性格がきっぱりしているから、花柄が不似合いかもねって
引っ越しついでに箪笥の中行李の中など見るといろんな柄奇麗な色の着物も結構ある
しかし可愛らしい花柄とか京友禅は少ない
ほとんど毎日着物を着ているので、どうしても紬系になる。つまり余所行きではなく普段着だ
若い時「着物を着続けてみよう」と決心したときから取材先の様子、また撮影現場に着ていくことを考えるとどうしても無彩色を選ばずにはいられない。そうすると帯に力が入る
白っぽい着物を着るようになったきっかけはちゃんとある
白生地の取材で、丹後や長浜、五泉などの産地を訪れたとき、白生地の余りの美しさに心奪われ、3年ばかり白生地の着物を着ていた。とにかくその美しい光沢を色で隠したくないという想いだった
白生地と一口に言ってもいろんな地紋がありその地紋を生かしたかった
地紋のない白生地には胡粉染めの小紋を染めてもらう、地紋が大柄でそこに金糸や銀糸が入っていたら、白と透明のビーズを縫い込む、とにかく色でつぶしたくないと躍起になっていたのだ
白生地の着物に文久小紋の通し裏をつけてみたり、長じゅばんは江戸小紋としゃれてみたり、ついには結城に行っても「糸の味だけでいい絣はいらない色もなし」とわがまま言って、意気揚々と白地結城紬を着ていた。いやはや
あるとき着物の師匠竺仙の先代の社長「比佐子さんもういいでしょう」と水戸黄門の言葉のようにおっしゃって、日本の染織技術はとても繊細で美しく、しかも着る人の様子を一段と格調高くしてくれる、そういいう日本の美も味合わないと、着物のことを語るにはふさわしくないよ。と注意を受けた
必ず反抗するチャこちゃん先生もさすがに少し飽きてきていたので、絶妙のタイミングで、模様の世界にすんなりと入っていった。やはり尾形光琳を中心にした琳派と言われる模様は品がいいと思った。しかしときどき師匠の目をかすめ天体や気象などの柄も染めて着て、竺仙に見せびらかしに行って苦笑させ面白がっていた
それでもいまでも白い着物が好き
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