気温が一気に上がった
清明に入ると春本番
そうすると明るい着物が着たくなる
ある時から御年を意識してしまい、すこしでも「派手かな?」と思う着物は、若い方たちに差し上げてきた
さてこのころ
姪の娘を呼び出し、暫くあの着物、この着物私が着るから貸してちょうだい、と言って取り返している
血のつながった者にはこれが出来るが、他人様にはそうはいかない
姪の娘はお茶のお稽古もしているので、着物は必須。それにバイリンガルだから、外国にも茶道指導に出かけていて、チャ子ちゃん先生が面白がってデザインした着物が活躍している
昨夜二枚ほど取り返した
考えてみると、着物はすごい
40歳の差があっても同じ着物を着ることが出来る
またこの二枚も私が40代にデザインしたもので、ただ派手ではなく面白い(自画自賛)
「しばらくおばちゃんが着るからね」
「いいですが必ず返してくださいよ、貴重な着物だから」
「もとは私のなのよ、わかってる?」
「わかっているから大事にしようと思っているんですよ」
押しつけがましい大叔母ではある
夕食を一緒にしながら、彼女のお茶の師匠でもある、私の姉の思い出話で盛り上がる。
「おばあちゃんは比佐子おばちゃんを跡継ぎにしたかったみたい、古いお弟子さんに、そういう話をしているのを聞いたことが在る」
「ははは無理だね濃茶が飲めないもの。茶道のお稽古は一生続けなさいね、日本文化の基礎だから、あなたの立ち居振る舞いは美しいよ、茶道で鍛えられたたのよね」
「今日99歳の茶道の先生のお点前を拝見したけど、流麗だった、おばあちゃんがもっと生きていてほしかったと痛烈に思ったの」
「生きていればその方と同じ年ね」
「おばあちゃんも93歳でちゃんと正座して、すくっと立ってお点前していたのよ」
「私は椅子からすくっと立てるわ」
「いやーだおばちゃん!」
「ハハハ」
今日はその派手な着物を着て静岡で講演
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます