今日からNHKの大河ドラマで「渋沢栄一」物語が始まる
渋沢栄一の生家は豪農で養蚕の指導家でもあった
養蚕作業の指導を東京農工大の横山先生がなさった。そのときちらりと色いろーーーとね
横山先生のことは大好き。学生に蚕は糸を吐くために存在しているということをはっきりと伝えている。そのためにまずご自分が着物を着なくては意味がないと、着物を着て講義をする日も多い。
「蚕のクローンを作ろうと研究を始めたの」
「いやーーだ」
「だけどやめた!」
「偉い!」
都内とは思えないくらいに校内は農地が広がり、桑畑も広い。その中でいろんな種類の蚕を飼育している。蚕は菌に弱いので、伝染病には細心の注意が必要。
本日一回目は横山先生の指導ぶりぜひ応援してほしい。
渋沢栄一さんに関しては多分ほめたたえるドラマになるのだろうと思う。富岡製糸場に対しても、並々ならぬ力を注いでいる。そしてその事業のおかげで日本の蚕糸業は世界一の発展を遂げた。日本の近代国家は「蚕」の踏ん張りがあった
しかし
蚕の側から見ると、ゆっくり糸を吐き、ゆっくり繭から糸をひいてほしいのに、あっという間に糸をひかれ、きっと目が回ってしまったことだろう。その挙句本来持っている艶も消されたのだもの。
近代化ということの陰に人の手作り部分は遠くに行き、自然と人間の信頼関係も薄くなっていく。それが近代社会に向かうことなのだと思う。
近代化を推し進め、金融の在り方、株式会社の作り方など、経済のリーダーとしても君臨した渋沢栄一。今まさにそのような時代からの脱却が伝えられているとき、私は渋沢栄一をどう理解しようとするのだろう。そういうチャ子ちゃん先生を見るのも楽しみ。でもテレヴィ離れをしている昨今毎週見るかどうかはわからない。
編集者現役のころ、王子にある渋沢栄一の邸宅跡でよく着物の撮影をさせていただいた。
品のある邸宅で、そこの車寄せに群生しているた日本すみれの可憐な美しさを今も思い出す。
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