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チャコちゃん先生のつれづれ日記

きものエッセイスト 中谷比佐子の私的日記

31度

2010年10月12日 10時34分35秒 | 日記
昨日はなんと31度
茶事に出席の方は10月だからと
常識通り袷をお召しになっていらっしゃる
チャコちゃん先生は単、社中の人間ではありませんからね

ところで
我が姉宗静先生はエライ
「チョット見て」
と袖口から襦袢を引っ張り出す
見ると絽の長襦袢
「さすがですね!」
当然下着も絽で決めているという

さらに
「昔山崎さんの草木染の絽の小紋アンタに進められて買ったでしょう」
アレはとても良くてよく着たけど
さすがに膝とお尻の布が抜けて
どうしようかと考えて生地がいいから色抜きをした

「その絽がこれなのよ触って?いい感じでしょう」
まったりとしてしっかりしている
「いい物はこうやって何時までも働いてくれるわ」

それにしてもあなたはいいきもの着ているわね
「それなあに」
「塩漬け繭で織ったきものよ、さすがお目が高い」
「ほー私も欲しいな」

88にもなってまだ欲しいものがあるということは健康だということ
「そうだわね」
「毎日お薄飲んでいるからかしら」
「小さいときの親の食事が利いてるのよ」
「でも美っチャンは死んじゃった」
「あの人は大人になって飽食に走ったからね」

思いがけない暑さにこうやって知恵を働かせるのも経験の豊富さか

17日高崎で山崎一族をテーマに講演するが
そのときに40年前の斌先生の草木染小紋をご紹介したいと思ったが
すでに元の布に立ち返っていた

「草木染は平均的に色が抜けていい白になったのよ」
まさに象牙色であった
コメント
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