昨年の春はこれまで経験したことのない緊張感の中で、常に気を使って過ごしていました。
今年の春は、昨年よりも緊張して過ごさなければならないほどの状況であるものの、様々な非日常に慣れてしまい、私自身、適度な警戒心や緊張感が昨年よりも薄れているのに気づくことがあります。
こういう時こそ、正しい知識を持って適切に行動することが必要です。
しかし、緊張したり我慢したりが長続きし過ぎ、心身ともに限界を迎えてしまっている方が少なくないのではないでしょうか。
4月は新しい年度に切り替わることもあり、新しい環境への適応が求められます。
柔軟に対応することが問題なくできる人もいれば、それが難しい人もいます。
後者の場合、思うようにいかないことが続いて自信をなくしてしまうことがあるかもしれません。一度そうなってしまうと、周りの人達が何でもこなせているように思え、自分1人が何もできていないような感覚に陥ってしまうことがあると思います。
当然のことながら、一人一人生まれ育った環境が異なり、姿形はもちろん、性格や体質も様々です。
一人として同じ人はいません。だから人と自分を比べないことが大切です。
とはいえ、あれこれ考えたり悩んだりするのを意思の力で止めるのはかなり難しいもの。
そこでおすすめなのは呼吸法です。
下腹部から息をしっかりと吐き出して、吐ききったらそのまま自然に息を止めてみます。
集中したい時(例えば習字で筆を半紙につける時など)に息を止めたことがある経験は誰にでもあると思いますが、呼吸が止まると心の動きも止まります。
心を止めるのは大変ですが、呼吸を調整するのは割と簡単にできます。
マイナス思考に陥る瞬間は誰しもありますし、それ自体が悪いことではありません。それまでの自分の行動を振り返るきっかけになりますし、次にどうすれば良いのか気付けるきっかけにもなります。
ただマイナス思考がずるずると続いてしまうと苦しくなる一方なので、そこから抜け出す一歩として、呼吸法を取り入れてみるのも良いかと思います。