前回のブログでは、鍼灸治療を行うために必要な資格のことや治療院の種類について書きました。
今回は、東洋医学的な鍼灸治療について説明したいと思います。
東洋医学的な鍼灸治療と書きましたが、鍼灸ってそもそも東洋医学じゃないの?と思う方がいるかもしれません。
鍼灸が東洋医学であることは間違いないのですが、西洋医学的な概念に基づいて行う鍼灸治療もあります。コリや痛みのある部分に直接刺したり、症状の出ている筋肉の起始・停止部に施術を行ったりする治療です。超音波(エコー)で患部の状態を把握しながら治療を行う鍼灸院も増えてきているようで、筋肉疲労等による痛みに対する治療としては効果が高いと思われます。
(以前このブログで書いた記事もありますので、興味のある方はこちらをご覧ください。)
※ちなみに、柔道整復師による治療は東洋医学ではありません。柔道整復師に加えて、はり師・きゅう師の国家資格を取得している方の治療は東洋医学に基づいた場合もありますが、どちらかというと西洋医学的な解釈に基づく治療が多いようです。
対して、東洋医学的な鍼灸治療では、東洋医学的な概念に基づき施術部位を検討します。経穴(ツボ)を選ぶために脈・舌・お腹等を診るのが特徴です。治療にあたり、症状の出ている部位に関係している経絡(ツボの通り道)と経穴(ツボ)に施術することが多いのですが、一見関係ないような経絡・経穴を用いて治療することもあります。もしろこの方が著効をもたらすことが多々あります。
当院は東洋医学的な鍼灸治療を行っています。
関節や筋肉の痛みであれば、東洋西洋どちらの鍼灸治療でも効果がありますが、東洋医学的な鍼灸治療は、体全部を診て全身のツボを使って治療していくので、メインの症状プラスアルファの効果も望めます。