この数年と言わず、女性の服装で足首を出して見せるスタイルをよく見かけるようになりました。
確かに足首を見せることでスッキリした印象になりますし、職業柄やむを得ない方もいらっしゃいます。しかし足首を出した状態は身体の不調に直結しやすいので、必要最小限にするのがおすすめです。
また、寒くなっても足元は変わらず、反対に上半身はもこもこに着込んでいる人も若い年代を中心に多く見られますが、これはさらに体調不良を悪化させるので注意が必要です。
東洋医学では「首」と名の付くところを冷やさない、という考えがあります。また、「頭寒足熱(ずかんそくねつ)」の言葉の通り、足元は温かくして頭は涼やかに過ごす、というのが理想の状態とされています。
湯気が上に立ち上っていくように、人の身体の気も頭の方へと上りやすい特徴があります。足元を冷やす服装をしていると理想の状態とは真逆の「頭熱足寒=冷えのぼせ」となり、頭がぼーっとして働かなくなったり、頭痛が出やすくなったり、イライラしやすくなったりします。そしてさらに足が冷えるという悪循環が生まれます。
足元だけでなく、お腹から下の下半身全体をしっかり温めることでそれは防げます。
腹巻もしくは腹巻パンツ、丈が長めの靴下やレッグウォーマーなどを活用したり、カイロをお腹と仙骨部両方にサンドイッチするように貼ったりすると、効率良く身体を温めることができます。
寒いなと感じた時にはすでに身体が冷えていると考えて、下半身の服装は早めに冬支度するといいかなと思います。
そしてもう一つ、冷やす性質の食べ物や飲み物をなるべく摂らないようにすることです。疲労感が強まるとついカフェインの入っているものを摂りたくなりますが、そんな時こそカフェインレスの温かい飲み物を選ぶようにしたいものです。カフェインは利尿作用があるため、排尿とともに体内の熱も出ていってしまいます。特に緑茶とコーヒーは要注意。紅茶は発酵しているので適量摂るには問題ありません。
栄養バランスを考えて野菜を食べることはとても大切ですが、生野菜として食べるのは来年の春まで控えめにして、蒸したり茹でたり熱を通して食べて頂きたいです。また、秋冬の食材は火を通すことで甘味が増します。旬の野菜はスーパーの特売品になっていることが多いので、身体にもお財布にも優しい食生活にすることが可能です。
この冬は例年以上に風邪を引きたくないと思っている方が多いのではないでしょうか?
身体を冷やさない服装と食事、そして適宜休息を取ることを心がけるだけでも体調を良い状態で維持することができます。
ちょっとしたことでも、できることからやってもらえたらいいなと思っています。
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