はりぶろぐ

鍼灸師のブログです。東京都国分寺市にて孔和堂鍼灸院を開業しています。
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梅雨を工夫して乗り切る

2020-06-16 20:50:47 | 養生
散歩をしていると、あちこちで紫陽花を見かけます。
紫陽花が好きで庭木として植えているのかな、と思ったりします。
日本の梅雨の気候に相性が良いのも大きいのでしょうね。
 


ここ数年は、梅雨入り前に真夏日になったり、梅雨入りしたと思ったら晴れ間が続いたりと、なかなか暦通りとはいかない天候が多いです。
眠る前は蒸し暑いと感じて冷房を入れていたら、朝方寒くて目が覚めた経験がある方も少なくないと思います。
冷え性の自覚のある方は手の届くところに肌掛けをもう一枚置いておくのがおすすめです。
 
 
最近来院される患者さんの中で、お腹の不調を訴えられる方が増えています。少し前までは自粛による運動不足の影響か便秘の方が多かったのですが、今はお通じがゆるめの方が多いです。
日中気温が上昇するとつい冷たい飲み物をたくさん摂りたくなりますが、氷入りのものは極力避けた方が胃腸の働きを快適に保つことができます。同様の理由で、甘いものや脂っこいもの、お酒、生もの等を控えるようにすることも大切です。
旬の食材の中で湿(湿気)対策に良いとされるのは、トマト(消化吸収を促進する)、茗荷・紫蘇(湿を発散させる)、山椒(湿を乾燥させる)などです。
 
また、梅雨は関節痛が悪化しやすい時期でもあります。
東洋医学では、湿気は関節に溜まりやすく冷えの影響を受けやすくなると考えます。まさに梅雨時の関節痛はこれに当てはまります。腰痛であれば腹巻を、膝痛であればサポーター(履かなくなった靴下をカットしたものでも十分です)を、首辺りの違和感や痛みにはフェイスタオルや手拭いを首に掛けたら軽く巻いておくだけでも緩和できる場合があります。
 
ジメジメと湿度が高い梅雨が苦手な方は多いですが、少し工夫するだけで意外に快適に乗り切れます。
 
 
 
こちらは少し前に患者さんから頂いた紫陽花。

毎年お庭でたくさんの花を付けるそうですが、数年前から紫陽花を勝手に取っていってしまう人がいるそうです。昨年はむしり取られて無残な姿に悲しくなってしまい、今年からは咲いたら花が好きな方々に配ることにした、と話されていました。私としては頂いてとても嬉しいですが、何とも切ないお話。せっかくの美しい紫陽花をみんなが楽しめるといいな、と思いました。
 

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