゛まるかん人゛プラトーク

元気とキレイを追求すると、人生は楽しく過ごすことと・・・!?

元気!な植物たち「ニリンソウ」-春編-⑤

2010-03-09 18:54:00 | ほっかいどう関連情報

勇気を運ぶピンクの蕾

100_7488 ニリンソウと一口で言っても芽出し、蕾、花(花弁ではなく、がく片)、実といろいろな段階があって、花にも同じ形のものは一つとしてないことに気付きます。細長いものから短いもの、通常の白だけでなく緑色や先端が赤みを帯びているものもあります。今まで出会ったニリンソウの中で最も勇気と元気をもらったのは、春の太陽の柔らかな日差しを浴び、ふ「っくりとしてほんのりピンクの蕾。ファインダ-から眺めているうちに、桃太郎が生まれる瞬間のように思え、「桃太郎」と名付けてしまいました。もうすぐ春です。森へ出かけ、そこにいるニリンソウのすべてを見て、その中でご自分のお気に入りのニリンソウをぜひ見つけてください。植物は地球の元気そのもの。その生命エネルギ-を積極的に五官で取り入れることが漢方での病気予防の基本です。ニリンソウは薬用植物でもあり、根茎部分は地烏と称して疼痛、打撲傷、解毒などの効果があるとされています。ただ、猛毒のトリカブトと似ているので注意が必要です。もうすぐ4月。年に一度の植物たちの春の祭典が始まります。近くの森へ出かけ植物たちの元気をもらってください。(堀田清・北海道医療大准教授=写真も)

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元気!な植物たち「カタクリ」-春編-④

2010-03-09 18:53:00 | ほっかいどう関連情報

すり傷に効能 滋養にも

100_7487 可憐、繊細、優美、温和・・・あらゆるステキな言葉がすべて当てはまってしまうスプリングエフェメラル(春の短命植物)の代表選手、カタクリです。毎年4月下旬、カタクリが満開になり、春の訪れを祝う植物たちの「春の祭典」が最高の時を迎えます。写真の元気なピンク色の花の手前に黒い帽子(種の残骸)をかぶった細い緑色の茎、これが1年目のカタクリです。このか細い芽が2枚の葉に成長するのに5~7年、花を咲かせるまでには7~10年かかると言われます。写真はまさに、生なカタクリと10年先輩との共演なのです。少しずつ光合成を続けながらエネルギ-を蓄え、じっくりと時間をかけて子孫を残す営みを続けているのです。良質なでんぷんを含む根は、すり傷、でき物、湿疹、さらには下剤や滋養剤に使われる薬用植物でもあります。また、カタクリは、根も若葉も山菜としても知られていますが、自然豊かな道内といえども、今や貴重な植物です。カタクリの元気は口からよりも目から取り入れることをお勧めします。(堀田清・北海道医療大准教授=写真も)

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元気!な植物たち「エゾエンコ゜サク」-春編-③

2010-03-09 18:52:00 | ほっかいどう関連情報

根に血行促進する作用

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1年のうちで、地上に姿をとどめている期間が、春先のわずか4~5週間だけの植物たちのことを春の短命植物(スプリングエフェメラル)といいます。エゾエンゴサクはその代表選手の一つです。4月上旬に実にさまざまな形状をした勢いある芽出しが始まり、4月下旬にはあっと言う間に森の林床を鮮やかな青紫色に染め上げてしまいます。春の陽光を浴びたクルマバックバネソウの葉のそばで、高貴な青紫色の花を咲かせているのがエゾエンゴサクです。近寄って見つめると、植物たちの会話が聞こえそうです。目から飛び込んでくる感動も心を元気にするクスリです。漢方では、その塊茎(根)延胡策と呼ばれ、精気を巡らせ血液の流れを良くする理気、活血の作用があり、安中散、神効湯などの漢方薬に配合される生薬です。山菜としても知られていますが、地球レベルで植物たちが減り続けている現代。こんなに美しい植物を食べるだけのために摘み取るにはあまりに惜しいとおもいます。(堀田清・北海道医療大准教授)

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元気!な植物たち「クルマバックバネソウ」-春編-②

2010-03-09 18:51:00 | ほっかいどう関連情報

地下茎に鎮咳(ちんがい)、抗菌作用

100_7484 それまで、ほとんど笹だられだった北方系生態観察園の植物調査を行ったのが1997年。以後、繁茂していた笹を駆除しながら林床を整備するうちにいろいろな植物たちが増え続け、荒れていた森がどんどん元気になっています。雪解け後の森でも早く動き始めるクルマバックバネソウも増え続けている植物です。日当たりの良い所では3月下旬に芽出しが始まります。雨が降った翌日の早朝には、たくさんの水滴をつけたみずみずしいクルマバックバネソウの葉っぱを見つけることができます。降り注ぐ陽光の中で楽しく踊っているかのようで、心がとても温かくなります。「大地に流れる生命エネルギ-を感じる」ことも病気予防に欠かせないことです。「心身一如」は漢方の基本なり。衝羽根草は、秋、熟した紫色の果実が羽子板に使う羽根の重り、ガク片が羽根のようになることからついた名。春の芽出しから秋の実になるまで、ずっと見守り続けるのも楽しいものです。地下茎部分は、王孫と呼ばれ、鎮咳、抗菌作用のある薬用植物でもあります。(堀田清・北海道医療大准教授=写真も)

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元気な!植物たち「オウレン」-春編-①

2010-03-09 18:50:56 | ほっかいどう関連情報

小さくてもたくましく

100_7482 漢方では万物は常に変化するものと考えられ、生(生まれ)、長(成長)、化と収(転換点から収束)、蔵(必要なものだけを貯蔵)-の五運として表されます。春は五運のうち生のステ-ジで「発陳」と称し、文字通り古い殻を脱いで冬の間に準備したエネルギ-を一気に発散させ、1年間を元気良く生きていくためのスタ-トダッシュの季節です。植物たちの弾けるような元気いっぱいの森へ出かけ、「発陳エネルギ-」を探してみませんか。雪解け直後の4月になると、花芽を大切そうに抱いた元気なオウレンの折れ曲がった芽が地上に顔を出します。芽が直立して花を咲かせるようになっても、高さ10㌢ほどにしかならないオウレン。小さいけれど優しく力強い「発陳エネルギ-」を感じてください。オウレンの地下茎部分は黄連と呼ばれ、のぼせを伴う精神不安、不眠、鼻血の症状に使われる三黄瀉心湯や黄連解毒湯など、さまざまな漢方薬に汎用される生薬です。

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漢方に詳しい堀田清・北海道医療大薬学部准教授が同大北方系生態観察園(当別町)で自ら撮影した写真とともに、植物たちが持つ不思議な力を紹介します。最終シリ-ズの第4部は春編です。

ほりた・きよし 1958年、日高管内浦河町生まれ。北海道医療大薬学部卒業、北大大学院薬学研究科修了。95年現職

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緑内障関与の遺伝子特定

2010-03-09 15:30:28 | 健康・病気

北大の医師ら 原因解明に弾み

100_7486_2 中途失明の原因として最も多い緑内障について、北大大学院研究員の藤川恵子医師らの研究グル-プは、緑内障の発症に関与する遺伝子を初めて特定した。緑内障の詳しい原因や発症メカニズムは分かっていないが、研究グル-ブはメカニズムの解明や新薬開発につながることが期待できるとしている。

この遺伝子は、人の免疫や神経系をつかさどる「Vav2」「Vav3」。藤川医師らは、遺伝子操作でこの2つの遺伝子が欠損したマウスをつくったところ、このマウスには、幼児の緑内障で起る、眼球が腫れ上がる現象が見られ、眼圧上昇や視神経節細胞の減少など人の緑内障と同様の症状が確認された。その上で研究グル-プは、緑内障患者と健常者のそれぞれ100人について、遺伝子の変異状況を解析。その結果、「Vav2」「Vav3」遺伝子に異常がある人は、緑内障患者が健常者より約5倍多いことが分かり、この2つの遺伝子が緑内障の発症に関与していると結論づけた。藤川医師は、「緑内障の発症メカニズムを解明する大きな手掛かりになる。今後、遺伝子・分子レベルの研究がさらに進めば、眼圧降下薬などの治療薬の開発に弾みがつく」と話す。研究結果は2月4日付けの米科学雑誌「プロスワン」で発表した。緑内障は、視神経が委縮し、視野が狭くなる病気で,中途失明原因第一位。

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