旭川、富良野、十勝7ヵ所結ぶ200㌔ ツア-企画相次ぐ
旭川、富良野と十勝管内の七つの観光庭園が連携して売り込みを図る広域観光ル-ト「北海道ガ-デン街道」が、道内外の観光関係者の注目を集めている。大手旅行会社が相次いでツア-を企画し、ドイツの「ロマンチック街道」のように知名度の高い街道に-と、期待が高まっている。庭園の連携は、倉本聡さん脚本のドラマの舞台となった風のガ-デン(富良野)が人気を呼び、昨春の開園から1年めで21万人が入園したのがきっかけ。設計者で上野ファ-ム(旭川)経営の上野砂由紀さん(35)と十勝千年の森(十勝管内清水町)の林克彦社長が「北海道は草花の成長が良く、海外からの観光客の関心も引ける」と呼びかけた。これに、十勝管内の十勝ヒルズ(幕別町)、六花の森(中札内)、紫竹ガ-デン(帯広)、真鍋庭園(同)が賛同。これら7庭園で昨年10月、「北海道ガ-デン街道協議会」を設立した。7庭園を結ぶ200㌔余りのル-トを観光地や風景、食材とともにPRする戦略。3月にはホ-ムペ-ジを開いてパンフレットを配り、7庭園に共通ロゴマ-ク入りの看板を立てる。4月29日には共通入園券を発売する。大手旅行会社の日本旅行は2月4日から、空路とレンタカ-の利用に宿泊、共通券を組み合わせたツア-を発売し、予約が入り始めた。クラブツ-リズムなど他の大手6社も3月から順次、ツア-を発売する予定だ。協議会は2月、観光資源活用の好例として高速道路交流推進財団(東京)からし支援金1千万円を受けており、ガ-デニング専門誌ビスの八木波奈子編集長=小樽出身=は「7庭園は個性が違い、飽きさせない。庭園をめぐる街道は他に例がなく、人気を呼ぶはず」と話している。