゛まるかん人゛プラトーク

元気とキレイを追求すると、人生は楽しく過ごすことと・・・!?

iPS治療に指針案

2010-05-06 17:20:58 | 健康・病気

医療機関と国が二重審査

さまざまな細胞になることができる万能細胞「iPS細胞」や「胚性幹細胞(ES細胞)」を人間の治療に使う臨床研究の際に、医療機関の倫理審査委員会と国による審査というダブルチェックを受けるなどの手続きを盛り込んだ指針案を厚生労働省が30日、公表した。指針案によると、iPS細胞は当面、提供した本人への使用に限定する。厚労省は人間の胚の利用に関する基準をつくる予定で、ES細胞はそれまでは使えない。厚労省は、大人の体にもある「体性幹細胞」を治療に使う場合について「ヒト幹細胞を用いる臨床研究に関する指針」を定めているが、この指針にiPS細胞やES細胞などに関する規定を新に盛り込む。対象は体性幹細胞、iPS細胞、ES細胞のほか、これらから作製した幹細胞や体細胞。分化した体細胞からiPS細胞を経由せずに直接作製した別の体細胞や幹細胞を含む。最近、マウスの尾の細胞から神経細胞を作製した例や皮膚細胞から軟骨のような細胞を作った例が報告されている。治療は、病気やけがで失われた臓器や組織の再生が目的で、初めて人間に使う幹細胞の場合は、生命を脅かす重い病気などに限定。ほかの治療と比べ効果が優れていると予測されることなどを条件にし、腫瘍ができないかどうかなど安全性に特に配慮をするよう求めた。

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においと味の不思議「混ぜることがおいしさの秘密」[25]

2010-05-06 16:45:19 | うんちく・小ネタ

グルメな生活 細胞のおかけ゜

甘味、うま味、塩味などの味は、体に摂取すべき食べ物であることを伝え、苦味や酸味は食べてはいけないことを伝えるシグナルである。一方で、われわれの味覚は、あそこの店はおいしい、あそこの店はさほどおいしくないと判断できる。この時、うま味のシグナルであるグルタミン酸の含まれている量の多さで判断しているわけではない。そうだとしたら、うま味調味料を多く使っている店がおいしい店となってしまう。味覚は、不思議な感覚である。味細胞には、五つの基本味をそれぞれ厳密に区別して受け取るタンパク質が存在している。しかし、一つの味細胞は、それらのうちの一種類だけを持っていて特定の基本味だけに応答する、というわけではない。それに加えて、味細胞の中には、自らは味物質そのものを受容するのではなく、複数の味情報を混ぜ合わせるのを役割とするものも存在することがわかってきた。これは、生物が生きていく戦略から考えると大変重要である。酸っぱければ食べないという単純な判断をしていると、栄養はあるか゛少し腐っているものについて、食べる機会を逃し、生きる機会を逃すことにつながる。野生動物にとっては生死に関するぎりぎりの判断を下すための味の情報処理機構が、われわれについては、店ごとの味の違いを楽しむようなグルメな生活を可能としている。このコラムも2年が過ぎ、今回が最終回となる。まだまだ、味とにおいについて面白いことがたくさんあり、どこかでまた、話題を提供できる機会を楽しみに筆を置きたい。(柏柳 誠=旭川医大医学部教授)

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