浴槽に入浴する前の掛け湯の真の意味
自宅での入浴に、体の汚れを洗い流す習慣を持たない人は大衆風呂でも同じような行動をとり、他人に嫌な思いをさせます。本人は習慣が無いのでまるで気がつきません。実は体のアカなど汚れを落として、皆が共有するお湯をできる限り新鮮に保つことは重要なマナ-であることを認識することです。だが、それ以上に重要なことは体をお湯に慣らすことです。特に血圧が高めな人はそのことを十分に心得ることが肝心です。どの様な状態でも、身体に何らかの緊張の付加がかかると、例えば急激に熱いお湯に漬かるなどの行為は血圧上昇の最大の原因となり脳溢血などの疾患をきたします。身体の基礎的特徴を把握している方は今だ多くは無いようです。家庭用血圧計が随分と普及し、日ごろ測定している人も習慣化しています。だが、血管が瞬時に収縮するような状態が血圧を上昇させることを認識している人は意外と多くはないようです。急激に緊張状態になると血管は収縮し血圧が上昇する。そのご落ち着くと元の状態にもどる。だが、本人の自覚なしに慢性的な高血圧状態だったら突然罹患することは明らかです。日ごろから入浴する時は、十分に掛け湯を習慣化させ身体をお湯に馴染ませることが寛容なようです。