服部 真澄 著 「龍の契り」を読みました。
東洋の富の一大拠点・香港。
その返還を前に、永い眠りから覚醒するかのように突如浮上した、返還に関する謎の密約。
いつ、誰が締結し、誰を利するものなのか―。
全焼したロンドンのスタジオから忽然と消えた機密文書をめぐる英・中・米・日の熾烈な争奪戦が、世紀末の北京でついにクライマックスを迎えるとき、いにしえの密約文書は果たして誰の手に落ち、何を開示するのか・・・。
日本人外交官が香港返還の謎に迫る国際諜報モノ。
香港を巡る国際政治を大きな軸に、ハリウッド、ハッカー、中国の現代史等などとにかく豊富で最後まで飽きさせません。
中国現代史を踏まえた上で展開されているので、”本当にこういう事実があったのでは。”と思わされる。
映画を観ているような展開で一気に読了!