クルーザーで夫・隆と世界一周旅行に旅立った清子。
だが出発からわずか3日目に嵐に遭い、、無人島に漂着する。
それから間もなく、与那国島での過酷な労働に耐えかね、島からの脱出を図った23人のフリーターたちが途中で台風に遭い、島に漂着。
彼らは無人島を「トウキョウ」呼び、共同生活を始める。
そしてさらに、日本への密航途中で金銭トラブルに発展した11人の中国人たちが島に置きざりにされる。
トウキョウの人びとは彼らとその集落を「ホンコン」と呼び、距離を置く。
島の住人は、清子を除くと、全て男である。
そして、唯一の女性である清子を巡って繰り広げられる争い。
清子は男達に欲せられることに陶酔し、自分が女王であることに悦びを覚える。
しかしそれもそう長くは続かない・・・。
戦後、1945年から50年、マリアナ群島・アナタハン島に漂着した、1人の女性と30人の男達。
その共同生活の中で、男達は女をめぐって殺し合い、疑心暗鬼の中、次々と男は消え、最後は女を含む 20人ほどが生き残った。
この「アナタハン島事件」を、題材にした作品との事。
しかも谷崎潤一郎賞受賞作。
今年8月28日には映画も公開される話題作と云う事で読んでみました。
桐野夏生作品は「OUT」や「グロテスク」、「柔らかな頬」などを読んでいます。
どれもダークでエグイ表現に満ちていていますが、その内容にはぐいぐい引き込まれます。
今回もそんな作品かなと思い読み始めましたが・・・
これがまた面白くも、すごくもない。
まったく、つまらん!!
これが谷崎潤一郎賞受賞作とは・・・
?マーク×3つでした。
映画を観る人は先に原作を読まない方が良いと思います。