平日とはいえ、ここは夕日スポットとして大人気なので、はるばる出かけていって駐車場が満車だったら大変困ったことになってしまう。
それで、日の入りの四時間前の午後三時頃に現地到着。
拍子抜けするほど誰もいなかった。
たまに誰か来てもすぐにいなくなって、夕日を撮りにきた人なんて誰もいない。
展望台にも人影がない。
ここの撮影上の難点は中空にかかる送電線だ。
送電線の下に夕日が降りるまで待つしかない。
去年同様、とりあえず、一万歩達成のため、海岸まで往復することにした。
夏のような日差しのなかを歩く。
農道でぺちゃんこになったヘビを見つけた。
農家の軽トラに轢かれてしまったものらしい。
体の模様から見るとマムシだ。
草叢には入らないようにしよう。
海岸までの途中で展望台方面を望む。
海を望む。
海岸まで往復して展望台に戻ると、展望台の下に三脚を並べたグループがいた。
この写真、ぱっと見わかりにくいが、上の方に送電線が写りこんでいる。
送電線と水平線の間隔を長くするには高いところから撮るよりも低いところから撮ったほうがいい。
そういう意味では、彼らが立っているところはベストポジションかもしれない。
僕も展望台の下、彼らの少し上で撮ることにした。
キャンプ用のチェアに座り、文庫本を読んで時間をつぶす。
そのうち、さすが大人気の夕日スポット、どんどん人が増えてきた。
やがて、太陽が送電線に近づいてきた。
しかし、太陽が高度を下げるにつれ、雲が増えていく。
遠くを小さな漁船が行く。
ついに太陽が送電線の下にきた。
でも、太陽は雲の中。
上空の空が焼けていないため、棚田を赤く染める彩りがない。
それが大きなポイントなのに。
残念!!!
棚田を染めないまま太陽が沈んでいく。
太陽が沈んだ後、小焼けの輝きが出るのを待つ。
出た。
海に近い棚田の一部を染めると、すぐに輝きは消えていった。
ちなみに2018年
去年は今年以上に雲の中に太陽があって、このあとは雲の中に埋没して姿を消した。
初めて訪れた2017年
今までで一番よかった。
でも、このあと、太陽は海上を覆う霞のなかに消えていった。
この時の日没後の小焼けはなかなかきれいだった。
浜野浦 佐賀県東松浦郡玄海町浜野浦
なお、夕日撮影の時に重宝しているのがネットの「日の出・日の入りマップ」。
緑の矢印を自分がいる場所に移動させると、そこから夕日がどの方向に沈むかが赤い線でわかる。
この場合、夕日は岬の陰に沈むことなく、正面の水平線に沈むことが確認できる。