

「あほなこと まじめにやって 50年」 露の五郎兵衛師匠
「名残の花には夢がある」八代目林家正蔵師匠から
贈られた言葉を励みに上方落語に花を添えた師匠が他界された
露の五郎兵衛師匠 77歳
(3月30日に多臓器不全のため)
映画の子役から2代目桂春団次に入門
昭和43年に2代目露の五郎襲名
平成17年に上方落語の祖、2代目露の五郎兵衛襲名
怪談噺や芝居噺、人情噺、お色気噺を手がける
即興劇の大阪にわかを継承し、「一寸露久」(ちょっと・ろきゅう)の名で公演
著書は「上方落語のはなし」など多数
平成6年、上方落語協会5代目会長に就任し10年間つとめる
昭和62年公演先の札幌のホテルで脳梗塞で倒れ、酒・タバコを断ち
平成14年に入院し、15年には「命びろいさせてもらった」と洗礼を受けられた。
私が師匠にお会いしたのは、3年前の「彦八まつり」だった
すこし、お足が悪いようで鳥居のしたを急ぎ足で一門の屋台に行かれている姿。
夏の暑い日にもかかわらず、きちんと着物姿で白足袋だったのが印象的でした。
(他の落語家さんたちは、一門の浴衣がけで汗いっぱいの中)
ご冥福をお祈りします。