クーパーズタウンの野球殿堂博物館は、野球殿堂入りした選手たちの偉大なる軌跡をたどりながら、ナショナル・パスタイム(国民的娯楽)と呼ばれ、アメリカの誇る文化としての野球の歴史を学ぶ貴重な場所だ。他の国に比べて、歴史の浅いアメリカという国の人々にとっての心の故郷、歴史とともに歩んできた人々の心の置き所となるのが野球なのだろう。
「野球発祥の地」と言われたダブルディ・フィールドのあるクーパーズタウンに野球殿堂博物館を作ったのは、自然のなりゆきだったろうし、その博物館に敬意を表して、年間約35万人もの人々が世界中から訪れる。「野球の聖地」と呼ばれる意味が分かるような気がする。
1階から3階まで、すべてをまわり切れないほどのおびただしいほどの野球にまつわる展示物。19世紀初頭の選手たちが使っていたグローブは、シンプルで、こげ茶の大きな手袋のようで、なんだかあまりピンとこない。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/30/7c/eff028f7da3390d2fe33f817cfae8f72.jpg)
その時代に活躍した野球史に残るピッチャー、サイ・ヤング、クリスティ・マシューソン、ウオルター・ジョンソンたちが使っていたバットやグローブが、ガラス越しに静かに息づいている。各選手たちの残した記録に精通している人は、じっと真剣に見入って微動だにしない。私もこの夏に「アメリカ野球の歴史」のクラスをとって、ざっと野球史を勉強したすぐ後に来たので、写真をとりながら、「あっ、あのときの選手!」と感嘆の声を思わず上げていた。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/7d/e6/6d360c8a344183c8ac63d4de15385da8.jpg)
近代メジャー史上初の完全試合を達成し、1910年に通算500勝を上げた最強ピッチャー、サイ・ヤングのコーナー
そして、しばらくその場にたたずんでしまったのは、シューレス・ジョー・ジャクソンの展示物。シューレスが着ていた1910年代の古い時代のホワイトソックスのユニフォーム。前の投稿で紹介したブラックソックススキャンダルで、無念にも野球界を永久追放された、私たちの永遠の悲劇のヒーロー、シューレス・ジョー・ジャクソン。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/4c/64/eb3a93d341be4ed82112d93a4ee36ba6.jpg)
シューレスは、八百長をしようとするチームの他の選手たちの態度ににとまどいながらも、このグローブで、スキャンダルが起こった1919年のレッズとのワールドシリーズで、エラー1つせずにいい守備を見せたのだろう。これらの物をジーンとした気持ちで見ながら、いつの日にか、シューレスがこの野球殿堂に入れることを心から願う。
さて、この博物館におけるハイライトは、やはり、この階にある「ベーブ・ルースギャラリー」だろう。殿堂入りした選手やそうでない偉大な選手たちの各コーナーは、大きくても一角なのだが、ルースだけは、格が違う。1つの部屋になっていて、野球がらみのものだけではなく、プライベートな写真や物まで紹介されている。入り口に掲げてある写真のルースは、金遣いが荒かった時代の毛皮の襟のついたコート姿で写っている。この部屋に入るのに、しばらく待つほどの列。人がひけるのを待って、他を一通り回った後で入らなければならないほど混んでいた。それほどルースは、野球界で一番人気だということだろう。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/79/44/454cf344ab2e4b87f821f76a947f9f5e.jpg)
ルースギャラリーの入り口にて、やっぱり、ルースの前では、敬意を表して、ヤンキースのティーシャツで一緒に写らないと!上の息子が、「クーパーズタウンへの旅では、カブスのティーシャツを持っていくのは言語道断で、ヤンキースでないとダメだ!」と言い張ったが、正解だった。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/08/04/ac18385175742d5e54551f3a6de85207.jpg)
これが、ルースの重くて長いバット。
ルースの偉業を振り返るビデオまで映し出されていて、アメリカ野球の神様としてみんなから崇拝されるヒーローの素顔が見られる貴重な部屋だ。
~この項続く~
「野球発祥の地」と言われたダブルディ・フィールドのあるクーパーズタウンに野球殿堂博物館を作ったのは、自然のなりゆきだったろうし、その博物館に敬意を表して、年間約35万人もの人々が世界中から訪れる。「野球の聖地」と呼ばれる意味が分かるような気がする。
1階から3階まで、すべてをまわり切れないほどのおびただしいほどの野球にまつわる展示物。19世紀初頭の選手たちが使っていたグローブは、シンプルで、こげ茶の大きな手袋のようで、なんだかあまりピンとこない。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/30/7c/eff028f7da3390d2fe33f817cfae8f72.jpg)
その時代に活躍した野球史に残るピッチャー、サイ・ヤング、クリスティ・マシューソン、ウオルター・ジョンソンたちが使っていたバットやグローブが、ガラス越しに静かに息づいている。各選手たちの残した記録に精通している人は、じっと真剣に見入って微動だにしない。私もこの夏に「アメリカ野球の歴史」のクラスをとって、ざっと野球史を勉強したすぐ後に来たので、写真をとりながら、「あっ、あのときの選手!」と感嘆の声を思わず上げていた。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/7d/e6/6d360c8a344183c8ac63d4de15385da8.jpg)
近代メジャー史上初の完全試合を達成し、1910年に通算500勝を上げた最強ピッチャー、サイ・ヤングのコーナー
そして、しばらくその場にたたずんでしまったのは、シューレス・ジョー・ジャクソンの展示物。シューレスが着ていた1910年代の古い時代のホワイトソックスのユニフォーム。前の投稿で紹介したブラックソックススキャンダルで、無念にも野球界を永久追放された、私たちの永遠の悲劇のヒーロー、シューレス・ジョー・ジャクソン。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/4c/64/eb3a93d341be4ed82112d93a4ee36ba6.jpg)
シューレスは、八百長をしようとするチームの他の選手たちの態度ににとまどいながらも、このグローブで、スキャンダルが起こった1919年のレッズとのワールドシリーズで、エラー1つせずにいい守備を見せたのだろう。これらの物をジーンとした気持ちで見ながら、いつの日にか、シューレスがこの野球殿堂に入れることを心から願う。
さて、この博物館におけるハイライトは、やはり、この階にある「ベーブ・ルースギャラリー」だろう。殿堂入りした選手やそうでない偉大な選手たちの各コーナーは、大きくても一角なのだが、ルースだけは、格が違う。1つの部屋になっていて、野球がらみのものだけではなく、プライベートな写真や物まで紹介されている。入り口に掲げてある写真のルースは、金遣いが荒かった時代の毛皮の襟のついたコート姿で写っている。この部屋に入るのに、しばらく待つほどの列。人がひけるのを待って、他を一通り回った後で入らなければならないほど混んでいた。それほどルースは、野球界で一番人気だということだろう。
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ルースギャラリーの入り口にて、やっぱり、ルースの前では、敬意を表して、ヤンキースのティーシャツで一緒に写らないと!上の息子が、「クーパーズタウンへの旅では、カブスのティーシャツを持っていくのは言語道断で、ヤンキースでないとダメだ!」と言い張ったが、正解だった。
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これが、ルースの重くて長いバット。
ルースの偉業を振り返るビデオまで映し出されていて、アメリカ野球の神様としてみんなから崇拝されるヒーローの素顔が見られる貴重な部屋だ。
~この項続く~