Kuniのウィンディ・シティへの手紙

シカゴ駐在生活を振り返りながら、帰国子女動向、日本の教育、アート、音楽、芸能、社会問題、日常生活等の情報を発信。

小学3年生は「漢字学習最大の山場」~シカゴ日本人学校全日校の宿題

2008-08-30 | シカゴ日本人学校全日校
シカゴ日本人学校全日校小学3年生に通う下の息子は、毎日毎日漢字学習に一生懸命取り組んでいる。日々の宿題で「漢字博士」(略して「漢は」)という担任の先生独自の工夫されたプリントにドリルの新しい漢字を含む文章を丁寧に書く。



今までは、ドリルの漢字を漢字ノートに書くのが常であったので、疑問に思い、先生に聞くと、このプリント方式が効率よく各自の書いた漢字をチェックできるのだそうだ。間違えた漢字ももう一度プリントに書き出し、提出しなくてはいけない。このプリントの1回のクラス全部のチェックにも数時間かかるという。33人かかえたクラスを持っているため、1分1秒でも手早くやらなければならないようだ。ウーン、先生もまさにプロフェッショナル!

1学期は、この方式に慣れなくて、かなり苦労した子供たちもいたようだが、息子を含めて、みんな着実に漢字を学んでいるような気がする。息子は、夏休みの宿題の一部として、この「漢は」を30枚以上やった。(60ページ)表と裏があるので、1枚終わるのに結構時間がかかる。おかげで、今日の50問テストも楽にこなせたようだ。息子が頑張って、その「漢は」を100枚突破したので、先生から立派なオリジナルの賞状をもらい、息子はとても気をよくしている。この調子が続くといいのだが・・・

1学期の最初の頃、「3年生では、小学校最大の新出漢字200字を習うので、早いピッチでやっていかなければならないんですよ」というようなことをおっしゃられていた。最新の進研ゼミ「チャレンジ通信3年生」9月号に、2007年の「小学生の漢字力に関する実態調査2007」によると、全国の小学3年生の漢字の「書き」の正答率は約60%。つまり5人に2人が漢字でつまずいている、という驚くべき結果が!」とセンセーショナルに前置きが書かれていた。(河西泰道先生談)

先生がおっしゃられたとおりのことが書かれ、「3年生は漢字学習最大の山場」と指摘されている。「そのうえ登場する漢字の画数も増え、とめ・はね・てんなど細かい部分にも注意しなければならなくなります。そのため、お子さまの中に漢字に対する抵抗感が芽生えやすく、つまずきが増えてくる時期なのです。」と書かれていた。なるほど、納得!今しっかりと漢字を理解し、繰り返し学習しないと、高学年で苦労することが目に見えている。

やはり、うちは全日校でよかった、と胸をなでおろした。