九里 【九里】を探して三千里

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「颶風の王」 ぐふうの王

2016-06-08 | コラム
【颶風の王】 河崎秋子

立ち読みできます。
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力強い筆致。本当にこのように生きた人の歴史だと思った。

馬と人間の絆の話であり、その時代の開拓の様子などは出てはこない。
しかし、舞台が根室ということもあり、私は大きな意味で開拓時代(終盤だったと思うのだが)の事に思いを馳せてしまう。

私の曽祖父母も神戸あたりから北海道釧路に移り住んできた人だ。

祖母の話によると、朝起きると窓の隙間より丹前に雪がかかっていて、口元は息で雪が溶けて、氷の粒々になっていたそうだ。

まだ、馬車が走っていた時代のこと。

日本が如何に急激な変化を遂げてきたのかが、わかる。 馬車…

畑を耕すにも馬。

大草原の小さな家と同じ!


曾祖父母の時代は、まだ北海道は開拓の時代だったのだ。(屯田兵などのシステムは明治37年に終わる。明治36年に来道)

自然の中で、人間の力の「オヨバヌ」ことを思い知らされながらの生活であったのだ。

よく、生き延びたね。 

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