慰安婦問題合意に「失望」 保守層、ネットで首相に反発
日本国内のメディア等では、慰安婦問題に関する日韓合意に対する反発は、保守層に限定されているかのように報じています。しかしながら、ヤフーが実施ているネット世論調査の結果では、およそ7割が”評価せず”に投票しており、”合意反対”こそ、日本国の世論と言っても過言ではありません。
それでは、何故、日本国民の反発がこれほどまでに広がったのでしょうか。その理由の一つは、既に、政府が、外交問題について、国内と国外とで異なる説明を使い分けられる時代が過ぎ去ったからです。両外相の共同記者発表は、日本文と英文とでは、相当にニュアンスの違いがあります。今般の合意を擁護する意見として、”強制連行や法的責任を認めたわけではない”、”10億円で不可逆的に解決できたのは評価できる”、”この合意で困っているのは韓国側である”といった声も聞こえます。しかしながら、これらの擁護論は、あくまでも日本文に沿った解釈であり、英語版を読みますと、韓国側の”歴史認識”を色濃く反映させているのです。このため、CNN、BBC、ガーディアン…といった主要外国メディアは、こぞって”日本国政府が性奴隷問題の責任を認め、問題を解決した”とする論調で報じており、あたかも、”性奴隷”が事実であったかのような扱いをしています(実際には、犯罪被害は少数であり、大半は合法的な雇用契約の下で慰安婦として働いている…)。日本国民の反発は、日本文の表現や韓国の国内事情とは関係なく、国際社会において韓国の誣告によって汚名を着せられ、かつ、事実に反するにも拘わらず、日本国政府がそれを認めたとする認識に基づいているのです。しかも、”不可逆的な解決”が、事実の解明の阻止を意味するならば、日本国民にとりましては、これほど屈辱的なことはないのです。当然に、この日本国民の反感は、誣告をした韓国に及ぶのですから、日韓関係が改善するはずもありません。
国民の多くが英文を理解し、海外報道にも関心を寄せるグローバル化の時代を迎えたことは、たとえ政府が国民向けと国際社会向けとの二つの説明を用意し、これらを巧妙に使い分けようとしても、もはや、その手法が効かなくなったことを意味しています。否、政府に騙されたとする意識が国民に生じ、さらに反発に拍車をかける結果を招いているのではないかと思うのです。
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本年は、拙劣な記事でありながら、貴重なお時間を割かれまして本ブログ記事をお読みくださり、誠にありがとうございました。来年も、どうぞ、よろしくお願い申し上げます。
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