東アジア共同体構想 中国が発案、時代遅れ 米専門家(産経新聞) - goo ニュース
鳩山首相の政治信条は、”官僚主導から政治主導へ”ということのようです。その一方で、EUをモデルとして東アジア共同体を設立するならば、それは、官僚主導にならざるを得ないと思うのです。
しばしば、EU委員長が国際舞台などに登場してきますが、実のところ、EUとは、極めて官僚主義的な組織なのです。ユーロクラットと呼ばれる官僚が、行政機関である委員会で働いており、法律の草案を作成する権限をほぼ独占しています。また、この機関は、EUと加盟国の双方の政治的な機関から独立していなければならず、政治介入はご法度です。その理由は、欧州市場のルールに偏りがあってはならない、あるいは、政治力学が働いてはならない、ということなのですが、委員会の独立性と中立性が、EUの信頼性を支えているとも言えます(特定の加盟国や集団にとって有利なルールであってはならない・・・)。
東アジア共同体が、アジア市場のルール造りに踏み込むとしますと、ルールの中立性と公平性の問題は避けて通れないことになります(通貨統合でも、東アジア中央銀行の独立性が要請される・・・)。具体的な制度設計の時点で、大きな壁にぶつかるように思えるのですが、いかがでしょうか。
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鳩山首相の政治信条は、”官僚主導から政治主導へ”ということのようです。その一方で、EUをモデルとして東アジア共同体を設立するならば、それは、官僚主導にならざるを得ないと思うのです。
しばしば、EU委員長が国際舞台などに登場してきますが、実のところ、EUとは、極めて官僚主義的な組織なのです。ユーロクラットと呼ばれる官僚が、行政機関である委員会で働いており、法律の草案を作成する権限をほぼ独占しています。また、この機関は、EUと加盟国の双方の政治的な機関から独立していなければならず、政治介入はご法度です。その理由は、欧州市場のルールに偏りがあってはならない、あるいは、政治力学が働いてはならない、ということなのですが、委員会の独立性と中立性が、EUの信頼性を支えているとも言えます(特定の加盟国や集団にとって有利なルールであってはならない・・・)。
東アジア共同体が、アジア市場のルール造りに踏み込むとしますと、ルールの中立性と公平性の問題は避けて通れないことになります(通貨統合でも、東アジア中央銀行の独立性が要請される・・・)。具体的な制度設計の時点で、大きな壁にぶつかるように思えるのですが、いかがでしょうか。
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