万国時事周覧

世界中で起こっている様々な出来事について、政治学および統治学を研究する学者の視点から、寸評を書いています。

地球外生物は神の存在を証明する?

2015年12月05日 14時02分58秒 | 社会
宇宙からロンドン・マラソン参加=ISSでランニングマシン使用―英
 幼い頃、望遠鏡を覗きながら、何時の日か、人類が、この広い宇宙のどこかに住んでいる宇宙人と遭遇する日が訪れるかもしれない、とわくわくした経験を持つ方も少なくないのではないかと思います。科学万能主義の無神論者でさえ、地球外生物の存在は、当然のことのように見なしています。

 しかしながら、よく考えても見ますと、地球外生物の存在を確認することは、同時に、神の存在証明にも繋がるのではないかと思うのです。科学者達の多くは、生命の誕生を単なる偶然による物理・化学的な現象として理解しています。複雑性と知性を備えた高等生物への進化さえ、外部環境への適応性による自然選択のメカニズムの結果とされ、今日では、突然変異自体はランダムであるとする中立説も唱えられています(もっとも、自然選択説と中立説が両立不可能というわけではないらしい…)。何れにしましても、生命の誕生と進化は、唯物論によって説明され得ると認識されているのです。ところが、地球以外に生命が存在し、かつ、”宇宙人”と呼ばれるほどに進化を遂げているとしますと、偶然説の説得力は大幅にダウンします。DNAによる形質等の情報伝達、即ち、遺伝をはじめ、生物の仕組みは、極めて複雑でありつつも合理的です。そして、何よりも、生物には”意識”が備わっており、自ら思考することができるのです。こうした生物と云うものが、全宇宙に満ち満ちているとしますと、単なる偶然で済ますことはできなくなります。つまり、宇宙には、生命を生み出す未知の力が宿っており、しかも、それは、生命固有の”意識”の源であり、より明瞭で高度な”意識”の保持者へと進化する運命にあるとも言えるのです。これを、神と呼ぶならば、神は存在することになります。

 将来、人類が宇宙人と出会うとすれば、それは、生命の神秘の扉を開く瞬間でもあります。果たして、命を生み出し、知的生物へと導く神の法則は存在するのでしょうか。

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コメント (2)
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