中国当局、「一人っ子政策」の廃止を検討(ロイター) - goo ニュース
中国政府は、30年以上にわたって維持してきた「一人っ子政策」を見直す方針と伝えられています。この政策転換は、中国あるいは世界に、どのような変化をもたらすのでしょうか。
そもそも、国民に対して産児制限を課していること自体が、共産主義国家ならではの政策なのですが、この政策の廃止は、国民の自由を広げたという意味においては、歓迎されるかもしれません。
その一方で、経済成長のただ中にあっても、13億という人口を抱えているため、失業者がなかなか減らない現状を見ますと、予想される人口の爆発的な増加は、国民の社会不満を増幅させる可能性もあります。冷静に考えれば、体制を揺るがしかねないのですから、中国政府が一人っ子政策を見直すのは、本当のところは、共産党幹部や富裕層の要求に応えてのことであったのかも知れません(一部解禁はできないので制度ごと廃止へ?)。この結果、共産主義政権は崩壊するかもしれませんが、共産主義体制が倒れても、人口問題が解決しないのは痛いところです。
もし、人口圧力による社会不満をかわそうとして、中国が、積極的に海外への移民政策を促進するとしますと、今度は、周辺諸国が、戦々恐々となります。また、人口問題の解決手段として、中国政府は、戦争を選択するかもしれません。日本国とて、対岸の火事というわけにはいかないのです。中国の人口問題が、中国を変えるのではなく、世界を中国に変えるというシナリオは、決して望ましいとは思えないのです。
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その一方で、経済成長のただ中にあっても、13億という人口を抱えているため、失業者がなかなか減らない現状を見ますと、予想される人口の爆発的な増加は、国民の社会不満を増幅させる可能性もあります。冷静に考えれば、体制を揺るがしかねないのですから、中国政府が一人っ子政策を見直すのは、本当のところは、共産党幹部や富裕層の要求に応えてのことであったのかも知れません(一部解禁はできないので制度ごと廃止へ?)。この結果、共産主義政権は崩壊するかもしれませんが、共産主義体制が倒れても、人口問題が解決しないのは痛いところです。
もし、人口圧力による社会不満をかわそうとして、中国が、積極的に海外への移民政策を促進するとしますと、今度は、周辺諸国が、戦々恐々となります。また、人口問題の解決手段として、中国政府は、戦争を選択するかもしれません。日本国とて、対岸の火事というわけにはいかないのです。中国の人口問題が、中国を変えるのではなく、世界を中国に変えるというシナリオは、決して望ましいとは思えないのです。
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