花の詩山の詩

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このブログは「花と山とを友として」の続編です

S・Mさんが撮影した大菩薩嶺の花・9月21日撮影

2020年10月09日 22時30分16秒 | 自然観察
S・Mさんが9月21日に大菩薩嶺に登って撮影した花の写真を送ってくださいました
以下青字の文はS・Mさんのメール文です。

大変遅くなりましたが、9月21日に大菩薩嶺に行って
きましたのでご連絡いたします。

大菩薩嶺(標高2057m)は長編時代小説「大菩薩峠」の舞台として、
また日本百名山の一つとして有名です。
富士山を近くに見えることでも人気のある山ですが、
この時は曇っていて全く見ることができませんでした。

登山道には次のような秋の植物が咲いていました。



① アキノキリンソウ  写真1
日本全国の山地に生え、秋を代表するキク科の植物。
和名は秋の麒麟草であり、
花が美しいのでベンケイソウ科のキリンソウにたとえた。
似た花にミヤマアキノキリンソウがある。
ミヤマアキノキリンソウの花は茎先にかたまって付くが、
アキノキリンソウは茎全体に花が付く。



②ウメバチソウ 写真2
北海道から九州の山地に生える。
別名は梅花草であるように梅の花に似る。
和名は家紋の「梅鉢紋」から名づけられた。
花径には葉1枚と花1個が付く。



③鹿  写真3
奈良公園にいる鹿と同じ模様があるのでホンシュウシカと思える。
人に慣れていて人の近くで悠然と草を食べていた。
写真の鹿とは別に親子連れの鹿もみた。
大菩薩嶺でも鹿の食害が相当広がっています。



④オヤマリンドウ  写真4
本州の中部地方以北の亜高山帯以上に生えるリンドウ科の植物。
本種は花は茎先近くに集まって付く。
エゾリンドウは茎全体に花が付く。



⑤シナノオトギリ  写真5
本州の中部地方以北の亜高山帯以上に生えるオトギリソウ科の植物。
本種は高さ20Cm程度と低く、葉の縁に黒点が葉面に明点あることから
シナノオトギリとした。
山地に生えるオトギリソウは高さ40から50Cmで密に黒点ある。
また、イワオトギリは日本海側の亜高山帯以上に多く分布する。
和名の「弟切草」は薬草である秘密を弟が漏らしたことから、
怒った兄が弟を切り殺したとの伝説からつけられた。



⑥カメバヒキオコシ 写真6

東北地方南部から関東・中部の山地に生えるシソ科の多年草。
葉の先端が3裂して中央裂片が長い。
この葉の形が亀のしっぽに似ているので亀葉の名がついた。
枝先に長い花穂をつけ、青紫色の唇形花を多数つける。

S・Mさんより
写真6の名前が間違っていたとの連絡があり、カメバヒキオコシに
訂正いたしました。
それに伴い、説明文も入れ替えましたので宜しくお願いします。

以上S・Mさん撮影の大菩薩嶺の秋の花です。
S・Mさんありがとうございました。
またお願いしますね。