@青山劇場
演出:いのうえひでのり
脚色:中島かずき
劇団☆新感線との出会いは2002年
ジャニーズTOKIOの松岡くんの客演をきっかけに
『スサノオ』を観て以来すっかりハマってしまった。
前作はV6の森田くんが客演したおかげでファンクラブ先行でも
チケットが取れず泣く泣くあきらめたもんだから
今回のこの『吉原御免状』は久しぶりの新感線舞台。
しかしこれがまた堤真一さんの客演ってことでチケットが取れず
お友達の会社でイープラスに登録してる人数人に協力してもらって
やっとのことでとれたチケット。
時は江戸、剣豪・宮本武蔵に育てられた捨て子の
若き剣士・松永誠一郎@堤真一さんが亡き師匠の遺言で江戸は吉原にやってきて、謎の老人、2人の花魁と出会い
自分の出生の秘密、遊郭吉原存在の意味、将軍家指南役柳生家と徳川家の秘密を明かしていくお話し。
謎の老人に藤村俊二さん、花魁に京野ことみさん、松雪泰子さん
柳生家の裏の権力者に新感線の看板役者古田新太さん
新感線からは大好きな橋本じゅんさん、高田聖子さん他フルメンバーでぜいたくなキャスティング。
話の内容がなんであれ開演直前にかかるヘビメタ曲と
新幹線の発車音でイッキに劇団☆新感線の世界へ。
わかりやすく言えばエロくって、ちゃんとした言葉で言えば
艶っぽい大人っぽいお話しだったなぁ。
京野ことみさんが花魁ってのはいかがなものか?と思っていたけど
堤さんを誘うさまったら包み込むようなやさしさただよう色気。
一方の松雪さんの刹那的な色っぽさ。
どちらのシーンもキレイでどきどきしちゃった。
堤さんの着流し姿での立ち回りは、着物の裾から足がのぞくたびに
ひゃ~~~って感じで、グラビアに喜ぶ男子諸君なみのわたし。
長身の堤さんの殺陣さばきはカッコいい。
熊本から吉原にやってきたボクトツな青年が自分の出生を知って
変わっていくさまがよくでていたなぁ。
古田さんはハッキリ言わせていただけばけっして美形ではないけど
舞台で悪役をやらせるとほんっとーに色っぽくてカッコいい。
松雪さんとのからみのシーンなんってゾクゾクと鳥肌がたってしまった。
いつも思うけど、新感線の殺陣シーンはスピード感があってカッコいい。
大勢が一度に刀を振り回すのにけっしてぶつかったりすることもなく全体から観ての動きが決まってる。
これって、あたりまえだけどものすごい練習のたまものなんだろうなぁって思うと感動してしまう。
松雪さんとの今生の別れのときの堤さんの叫び、
ラストで吉原をしょってたつと決めたときの声、
堤さんって声がたまらなくいいなぁと思った。
カーテンコールでの役者さんの笑顔が好き。
古田さんは口から水しぶきをあげ
梶原膳さんは客席の拍手をあおる。
そんな姿が気持ちよくて楽しくて心からの拍手を送る。
あ~楽しかった。
新感線の舞台を観たあとのわたしの第一声はいつも
“わたしも新感線に入りた~い”なんだけど、
今回は、“堤さんカッコい~”だった。
思わずポスターお買い上げ。
1500円也。
一瞬吉川を抜きそうな勢いでした。
そう言えば、堤さんがふんどし姿でおしりを見せるシーンが
あったんだけど、チラリズム派のわたしは
おしりよりも、着流しからのぞく足さばきと刀を振り回す
長い腕の方がスキ。