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『ボーン・アルティメイタム』

2007-11-17 23:25:49 | └映画のこと
@池袋HUMAXシネマズ

原題:THE BOURNE ULTIMATUM
監督:ポール・グリーングラス
原作:ロバート・ラドラム
出演:マット・デイモン、ジュリア・スタイルズ、デヴィッド・ストラザーン
   スコット・グレン、ジョーン・アレン
上映時間:115分

記憶を無くした元CIAの暗殺者ジェイソン・ボーン
失った記憶と亡くした恋人の復讐のため、CIAという国家レベルの敵に立ち向かう
サスペンスアクションシリーズの第3弾

1作目『ボーン・アイデンティティ』が日本で公開されたのは2003年
その後の『ボーン・スプレマシー』は2005年
もちろんどちらも劇場で観たけど、忘れてしまった部分もだいぶあったので
今作を観る前にDVDでおさらい。
改めて観てみるとやっぱりおもしろかった。
そのおもしろさを裏切らないシリーズ第3弾

モスクワでCIAの追っ手から逃げるシーンから始まり
のっけからスピード感ある展開。
フラシュバックする過去の記憶の一部分から記憶を無くすに至った
出来事を思い出し、真実を突き止めようと核心に近づくボーン
でも自分は殺人者であるという苦悩からは到底逃れることが出来ない。

1作目から続けて観て思ったのは、マット・デイモンのアクションシーン、
鍛え上げられた暗殺者としての動き、身のこなしのすごさ。
パンフを読むと、スタントはほとんど自分でこなしたらしい。
あそこまで完璧な動きができちゃうってスゴイ。
タンジールでの暗殺者デッシュとの格闘シーンは全て振り付け通りの動きなんだそう。
振り付け通りにアクションを演じるってすごいなぁ。
もちろん体もばっちりと作り上げられていて二の腕なんかすっごい太さでびっくり。

モスクワ、マドリット、モロッコ、ニューヨークと舞台が移って行く度
その街の雰囲気がスクリーンから感じられるのも見ごたえアリ。
とくに今作はモロッコ・タンジールの迷路のような街並みでの
追跡シーンはみごと。
世界各地のシーンは全てロケで撮影にブルーバックは使っていないっていうのが
さすがハリウッドだなーと思う徹底ぶり。

ジェイソン・ボーンの個人的感情を表すセリフなんてほんの少し。
殺されたマリーの兄に彼女の死を伝えるところ
トレッドストーン計画の同志で唯一力を貸してくれたニッキーに
“きっと逃げられる”と言うところ
最後に屋上で自分を狙う暗殺者と対峙したときに
“人間と言えるのか”と問いかけるところ
きっとそれくらいなんだけど、全編通してずっとボーンの感情があふれているように感じる。

最後は屋上で撃たれてイーストリバーに落ちてゆくボーン
でも、“死体は上がらなかった”と伝えるニュースを見る逃げ切ったニッキーの
不敵な笑みを見て、ついわたしもニヤりと笑ってしまった。
そして川を漂うボーンの体の影が泳ぎだしたラストシーンに
“やった~”と思った。

ストーリーとしては、2作目を観てないとちょっと分かり難いかなっていうのと
秘密裏に作られた暗殺者の狙いはなんだったのか?とか
CIAの陰謀の本当のところとかがあいまいっていう物足りなさはあるかな。
でもマット・デイモンには大拍手。
すごく美形ってワケでもないんだけど、かっこよくてラブシーンも色っぽい。

ところでこの作品にスパイものの原作があったっていうのを今回初めて知った。
自分の過去にたどり着いたっていう部分で今回が最終話って言われているけど
どうなんだろうなぁ。
マット・デイモン自身も“自分のなかではまだ終わりにしたくないという
思いもある”って言ってるみたいだし。
あんまり回を重ねるとおもしろくなくなっていっちゃうから
やって欲しくないような。
でもあのアクションをこなすマット・デイモンはこれからも観たいような・・って
いう感じかな。

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