シューマンに憑かれた天才ピアニスト永峯修人。
永峯修人に強い思いをよせる私。
シューマンの呪縛にとらわれた2人のピアノ弾きの話。
指を失った修人が再びピアノを弾いたという噂の真相を知るべく
過去がひも解かれていくんだけど。
前半はピアノというか、クラシックの世界の話がずっと続くので
ハッキリ言って面白みがない。
音楽の知識がある人ならもっと引き込まれるのかな。
最後の50ページくらいまではずっとそんな感じで
あんまり話が進まない。
奥泉光さんってどっかで聞いたことあるなと思ったら
だいぶ前に読んだ『グランドミステリー』の作者さんだった。
あのお話も壮大なわりに拍子抜けするような話だったような。
ピアニストの話なら、読んでいて音の世界がひろがるような
そんなお話が良いな。