地球の裏側のある村で反政府ゲリラに襲われて拉致された七人が
捕らわれながら、気を紛らわすために朗読と言う形で
自分のことを語った朗読会
そこで語られるお話に共通点はなく、ささいな日常の話。
ひとつだけを読めば人質になっていることが伝わるようなエピソードでもない。
小川洋子のつむぎだす世界のあつまり。
たっぷりと世界にひたることができる。
好きだな。
もしもわたしが自分の今までを“朗読”するとしたら、
どんなことを文章にして語るだろうなぁ。
まるで思いつかないけど。
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人質の朗読会 |
中央公論新社 |