本屋さんで平置きになっているのをみかけて、
タイトルにひかれて読んでみた。
路面電車の走る町の教会のそばのアパートに住む
オーリィと呼ばれるおおりさんが、
サンドイッチ屋さんでスープを作って売ることになるお話。
取り立ててハラハラどきどきするような話ではないけれど、
なんかほのぼの、あたたかい気分になれた。
オーリィさんが、あこがれの女性(と言ってもおばあさん)から
教えてもらった、名前のないスープは
いったいどんな味なのかな、って。
オーリィさんのお姉さんが、方向音痴っていうくだりがおもしろかった。
自信たっぷりに道を間違える、もはや芸術と呼んでもいいほどの迷子、だそうで。
たまには“タイトル読み”もいいかもね。
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それからはスープのことばかり考えて暮らした (中公文庫) |
中央公論新社 |