2014年12月21日(土)のこと。
@TOHOシネマズ日劇
監督:石井裕也
出演者:妻夫木聡/亀梨和也/勝地涼/上地雄輔/池松壮亮/高畑充希
佐藤浩市/宮崎あおい/貫地谷しほり/ユースケサンタマリア/本庄まなみ
田口トモロヲ
上映時間:132分
舞台挨拶登壇者
妻夫木聡/亀梨和也/勝地涼/上地雄輔/池松壮亮/高畑充希
佐藤浩市/石井裕也監督
「1900年代初頭のカナダに暮らす日系人が、過酷な環境にあえぎながらも野球チームを結成、
戦術やひたむきさでやがて白人に認められていくさまを実話を基に描くドラマ」
どんなお話か、なんとなーくしか知らずに、
かめちゃん目当てだったけど。
観てよかった。
かめちゃんが出てなかったら観てなかった。
その当時、カナダにそんなに日本人移民がいたなんてことも、
日本の野球チームがあったことも知らなかった。
物語の前半は、冬で、画面全体が暗くて、眠くなりそうだったけど。
リーグ始まって、負けっぱなしの弱小チーム『Asahi』が
ちょっとずつ勝てるようになってくるとそこには希望が見えてくる。
出稼ぎ根性の日本人とバカにされている人たちも、
カナダになじもうとしている若者たちも、
必死に生きている姿
野球チームの話だけど、そこに描かれているのは“希望”だったと思う。
必死に生きている人たちはみんなAsahiに希望を託していたんじゃないかと。
耐えて、耐えて、がんばれば、いつか光がさすと。
どんなにきつい状況だろうと上にむかう人たちの気持ちが
当時の人たちにはあったんだろうなぁ。
その後、戦況が悪化して、バンクーバーの日本人は強制収容所に送られて、
そこを出られたのは終戦後4年たってからだったという。
そんなことがあったなんて、知らなすぎるなぁ。
何か、本当に“希望”があれば人は前に進むことができるんじゃないかと思わせてくれる作品だった。
そして舞台挨拶。
そんなに大きい劇場じゃなかったんだけど、出演者は客席後ろの出入り口から登場
ぶっきー、かめちゃんはもちろんのことながら、
勝地くんも、池松くんも小顔でオトコマエだったー。
若手のあとに続いた佐藤浩一さんはやっぱりかっこよかったー。
フジテレビのアナウンサーがMCで、初日を迎えての思いや印象に残ったシーンなどの話。
上地くんがしゃべっているときに、かめちゃんが上地くんのマイクの持ち方を
“なにアイドルみたいな持ち方してんの”ってつっこんだり、
上地くんが佐藤浩一さんを今日の最年長、みたない扱いをしたときには
佐藤浩一さんが上地くんの背中をペシっとたたいたり、
上地くんがぶっきーのことを“さとし”と呼んでいたり。
仲良さそうだったな。
上地くんは、『土竜の唄』の舞台挨拶でも拝見したけど、
いい意味で緊張感なくてイイね。
印象に残ったシーンの話では、ぶっきーの妹役の高畑充希ちゃんが
日本人ってことを理由に奨学生になれなかったとき、
それでもAsahiががんばってるから自分もがんばれるって言って、
チームのみんなの前で歌を歌うシーンの話をしてたかな。
そのシーンはグッときた。
あとわたしは、ぶっきーとかめちゃんがバントの練習をするシーン
くすっと笑えて好き。
野球シーンは、当時の道具を再現しているからミットの皮が薄くて
ぶっきーは指を骨折しながらの撮影だったそう。
フォトセッションのあと、登壇者が客席にむかってゴムボールを投げてくれた。
残念ながらゲットはできませんでしたけどね。
最後の挨拶で、ぶっきーは何度も声をつまらせていた。
うん。
そんな思いのこもった作品でした。
かめちゃんは、舞台からはけるとき、下手でちゃんと止まって客席にお辞儀してた。
礼儀正しいなぁ。
この後、別モノにわーきゃー言っちゃうんだけど。
ホント、ゼイタクな舞台挨拶でした。
強運の同志と、いい作品に出会えたことに感謝。