映画は観ていないんだけど、宮沢りえのイメージで読み始めた。
映画を観てないからなんとも言えないけど、
原作は、横領そのものよりも
横領しなくてはならなくなるほどにお金にがんじがらめになていく
心理が描かれている。
“横領”の意識もなく、
男に貢ぐためでもなく
結果、はたから見たら貢いでいるんだけど。
お金を使うことで自分の存在を明確にしていた。
ささいなきっかけが日常を壊してしまうんだなー。
ただそこには一線があって、越えないようにふみとどまることだって
できるはず。
その線をこえないようにこちら側に引きとどまらせてくれる何かがあれば。
と、思った。
紙の月 (ハルキ文庫) | |
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