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『スキヤキ・ウェスタン ジャンゴ』

2007-09-26 23:37:42 | └映画のこと
@池袋HUMAXシネマズ

監督:三池崇史
脚本:NAKA雅MURA・三池崇史
出演:伊藤英明・佐藤浩市・伊勢谷友介・安藤政信・堺雅人・小栗旬・田中要次
   石橋貴明・木村佳乃・香取慎吾・石橋蓮司・松重豊・香川照之・桃井かおり
   クエンティン・タランティーノ
上映時間・121分

壇ノ浦の戦いから数百年
とある山村に隠されていると言う財宝をめぐり対立する源氏ギャング(白)と
平家ギャング(赤)
そこへやってきた流れ者のスゴ腕ガンマンが村人たちも巻き込んで
壮絶な戦いを繰り広げる。

さすが鬼才とよばれる三池監督。
なんじゃこりゃーという感じ。
荒野と山村、赤と白、現代と昔、いろんなものがごっちゃまぜ。
撃ちまくり、斬りまくり、死にまくりの血みどろ。
とりあえず女子にはウケないだろうなぁ。
しかし、ものすごい俳優陣の顔ぶれに三池監督の監督力を感じる。
流れ者のガンマンを演じる伊藤英明は月9では見られないカッコよさがあるし
平家のボス・佐藤浩市は獰猛にキレまくってて、源氏のボス・伊勢谷友介は冷徹。
木村佳乃さんってキワどい役もできる女優さんになったなー。
愛するものを奪われた女の狂気をみごとに演じてた。
さらに桃井かおりさんがすごい存在感。かっこいい。
さわりには慎吾くん出てるし、なんとタランティーノまでけっこうしっかり
でちゃってる。
主役クラスの俳優さんを使ってとびきりゼイタクにやりたいことを
やりきったという感じ。

映画を観るとき、パンフレットは鑑賞前か後か悩むところだけど
この作品に関しては、三池監督のコメントのところは
観る前に読んだらまた違った観方になったかも。
“日本映画の枠を越えた挑戦がしたかった”って言ってるんだけど、
もー、すっかり日本映画の枠を突き抜けちゃってます。
なんと言っても全編英語。
でもこれがちっとも違和感ない。
逆にこれが普通に日本語だったら全然違うものになっちゃうんじゃないかな。

それと『荒野の用心棒』『荒野の七人』などを観てる人は
さらに楽しめるようで。
黒澤作品をリメイクしたこれら“マカロニ・ウェスタン”とか
“スパゲティ・ウェスタン”と呼ばれる西部劇を
さらに逆輸入して日本にもどしってっていうようなことが書いてあった。
なるほど。

これだけはちゃめちゃでグロいんだけど、そこにあるのは“愛”なんだよねー。

エンディングで流れる北島三郎のしっぶい♪ジャンゴ~が
なんだかミョーだった。
でも作品にあってたよ。

三池監督、これからもいろんな作品を撮るんだろうな。
次の舞台『座頭市』も楽しみ。
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