孤児院で育った二人の高校生の少年が、
進学の援助とひきかえに山奥の洋館で住み込みで働くことになる。
そこに住む美しい少女と母、洋館にかかわる大人たちの
抱える秘密と狂気に、いつしか入り込んでいく2人の少年
美少女と少年2人
そしたら、何かが起こらないわけもなく。
大人たちの狂気的な愛憎のため、
傷つけられるために存在した2人
最後は、1人は焼け落ちる洋館から少女を救うために
命を落とし、残った1人は、すべてを手に入れるけど、
“自分自身”を捨てて生きることになる。
悲しい結末というか、狂気というか。
でも、ひっそりとおもしろかった。
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薔薇を拒む (講談社文庫) |
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