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『髑髏城の七人』

2011-09-16 23:59:59 | ├お芝居のこと

 

劇団☆新感線2011年夏興行・いのうえ歌舞伎

@青山劇場 

上演時間:3時間30分(休憩20分含む)

演出:いのうえひでのり

捨之介:小栗旬
天魔王:森山未来
無界屋蘭兵衛:早乙女太一
極楽太夫:小池栄子
兵庫:勝地涼
沙霧:仲里衣紗
贋鉄斎:高田聖子
三五:河野まさと

楽しみでしょうがなかった新感線。
新感線は本当にいつもいいお席で、感謝。
今回も4列目センターブロックという、表情までしっかり観られるお席。
近くで見ると、八百屋舞台になっているのがよく分かる。

新感線にとっては4回目の再演になる『髑髏城の七人』
わたしが観たのは2004年のアカドクロ、アオドクロ。
看板俳優の古田新太さんも、橋本じゅんさんも出ない今作は
小栗旬さんをはじめ若手の客演をむかえての
通称『ワカドクロ』

最初はちょっと迫力が足りないかなーって感じもしたけど、
最後には、やっぱり素晴らしい!ってものだった。

パンフによると、今回の再演は新感線のプロデューサーの
“小栗旬の捨之介が観たい”の一言で決まったとか。

タイトルバックを背にした小栗旬にトリハダがたった。

のっけからの立ちまわりでは、着流しからおみ足が見えすぎちゃってー。
そ、そ、そんなとこまでー?!って感じだったよ。
細くておしりも小さくてムダな肉がどこにもないっていうカラダつき。

どうしても古田さんの印象があるので、
ちょっと声もカラダも細いかなぁとも思ったけど、
“三途の川に 捨之介だ”ってキメセリフはかっこよかった。

あと、贋鉄斎に打ってもらった天魔王を倒す刀を使うとき。
高田聖子さん演じる鴈鉄斎に“(使えるのは)1回だけだよ”って
言われて、“わかってる”ってひとこと。
おさえた声にやられた~。

終演後にロビーで“捨ちゃん残念だったー”って言う感想が聞こえてきて。
うーん、そうかな、そうかもな、って思ったけど。
それはやっぱり早乙女太一や森山未来と比べちゃうとね。
そうかもしれない。
でも手足が長いからカッコよかったと思う。
たしか小栗旬って左利きだし。
利き手じゃないほうで殺陣をやるって大変じゃないのかなー。

刀を研ぎながら、刀を投げてキャッチするっていう立ち回りがあったんだけど、
あのお互いキャッチするっていうのもすごく難しいよね。

殺陣と言えばやっぱり。
早乙女太一の立ち回りはすごかった。
走り抜けながらの立ち回りで登場したんだけど、
その時のスピードがハンパない。
すごい速さでキレイに走り抜けていくのね。
トリハダたっちゃったよーう。
白い着物着ての立ち回りはしなやかなのにキレがあって。
見惚れてしまう。

新感線の舞台は『メタルマクベス』『五右衛門ロック』に続いて
3作目も森山未来さん。
2幕目の黒マントでの舞が素晴らしかった。
あの妖しい雰囲気。
舞の振り付け、指導は染五郎さんだとか。
豪華だー。

織田信長の側近であり、その志をつごうとして
天下はおのれのものだっていうキレっぷりがかっこよかった。
悪役がかっこいいのが新感線。

薬をもられた蘭兵衛(早乙女太一)と天魔王(森山未来)の
キスシーンがーっ。
妖しすぎ。
艶っぽすぎ。

森山未来さんってまことに失礼ながらけっしてハンサム顔ではないけど、
役によって全然違う顔を見せる魅力があるなぁ。

小池栄子さんもよかった。
姉御っぽさがきいていたし、声にも迫力あって。
小池栄子ならではのオッパイねたもあったしね。

仲里衣紗さんも沙霧役が似合っていてかわいかった。
捨之介を思う気持ちがせつないねー。
小栗旬に抱きしめられるシーンがよかった。
腕のなかにすっぽりで、きゅんときた。

勝地くんも、橋本じゅんさんのキャラが濃すぎる役を
見事にやっていたなー。

今回、今まで見慣れている新感線の役者さんは少なかったけど、
毎度おもしろ役を演じている河野まさとさんの三五はゆかいだったなー。
本気で笑っちゃう。

高田聖子さんが鴈鉄斎っていうのが意外なキャスティング。
よかったけど、出番的にはちょっと物足りなかったなー。

信長、秀吉、家康っていう、誰もが知ってる歴史上のビックネームを
使って、弱きが強きをやっつけるっていう分かりやすいストーリーが
いいんだよな。

髑髏城に乗り込む、爆音のなかの7人のシルエットが
めちゃくちゃカッコよかった。
ぞくぞくする。トリハダもの。

葵の紋の旗を徳川軍に立ち向かって入り乱れるスローモーションの
立ち回りはお見事。
さすがこれぞ新感線。

大笑いして、カッコよさにゾクゾクして、ちょっと泣けて。
すごいスッキリした。

毎度のことながらロビーでいのうえひでのりさんをお見かけした。

カテコのときの小栗旬くんが、舞台袖からはけるときに
毎回ちゃんとに立ち止まって客席にお辞儀してから
ひっこんで行ってたのが印象的だった。
やっぱりカッケーな。

4度目の再演も納得のワカドクロ。
すっかり夢中になってしまって、グッズの手ぬぐいを買っちゃった。
いつか山登りのときに使おうっと。


2004年の『アカドクロ』『アオドクロ』も観たいなー。
有り余るお金と時間があったら、今まで観た新感線の作品のDVD
みーんな買いたいもん。

もう1回観たいなぁ。

 

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