2013年7月11日(木) 19:00開演 Bunkamuraオーチャードホール
オスカー・ワイルドの「ドリアン・グレイの肖像」を時代を現代に移した作品。
画家がカメラマン、肖像画は写真(この写真は老けていったりはしませんが)
ヘンリー卿がレディH、女優シビルがバレエ・ダンサーのシリルかな。初日UK版観てきました。
若き青年ドリアン・グレイはウェイターとして働いていたところを、
ファッションカメラマンのバジルによってその美しさを見出される。
カメラを向けられ最初は戸惑うドリアンだが、次第に撮られる事に快感を覚え、
映し出された自分の美しさに陶酔する。
それに目をつけたのが、ファッション界の大物、カリスマ編集長のレディHだった。
彼女の手によって、ドリアン・グレイは一躍スーパーモデルに上り詰める。
セレブリティとしてもてはやされ、バジル、レディH、
そしてバレエ・ダンサーのシリルと肉体的な関係を持つ。
ショー・ビジネスのデカダンスに溺れ、全てを手に入れたかのようなドリアン・グレイ。
しかしそんな成功とは裏腹に、彼の心には次第に暗雲がたちこめる。
美しくあることにとりつかれ、ドリアン・グレイの魂は退廃していくのだった。
カメラを向けられる事を拒むようになり、彼の元から一人、また一人と去って行く。
追い詰められたドリアン・グレイは、自分の分身を見かけるようになり―。
(Bunkamura HPより)
う~ん、なんというかリチャード重そうw
セリフはもちろん無く、バレエ要素も殆んどないダンスで構成された作品。
舞台中央に仕切り用の壁があり、内と外、続き部屋、場所の転換と
クルクルと絶えず回って場面を変えていきます。
これがけっこう忙しないw
音楽は基本ロック、1幕と2幕冒頭、目ざまし音のような使い方で『眠り』の曲が大音量でw
バレエ・ダンサーとの出会いには『ロミ&ジュリ』。
そしてマシュー作品ファンなら必ず気が付く『白鳥の湖』で観られる動きの数々や
引用していると思われるシーンの数々。
これらはすべて意図的なものなのだろうなぁ。
お話は耽美、虚無、退廃、死、と救いようがない有り様を呈していきますが、
リチャードあんまりエロくないw なんかゴツイだろw ま、主観ですから。
雑誌ELLEで“世界で最もセクシーなダンサー”に選ばれた。
とプログラムに載ってたので、そうなんでしょう。
後半エロさよりもっとグロさを強調した方がそそられたかも~。
日曜日にJP版を観る予定です。
〈キャスト〉
ドリアン・グレイ:リチャード・ウィンザー
バジル・ホールワード:クリストファー・マーニー
レディーH:皆川まゆむ
シリル・ヴェイン:大野幸人
ドッペルゲンガー:アダム・マスケル
エドワード・ブラック:森川次朗
エイドリアン・シングルトン:安村圭太
ハード・ハットフィールド:木原浩太
アレン・キャンベル:原田みのる
シーシー:矢島みなみ
エスペランザ:鎌田真梨