La Ermita の記録

メキシコ隠遁生活の私的記録と報告
 @ユカタン半島。

金ができたら工事再開

2024年06月10日 | 新築

【6/6-8の作業】 床タイル(続き)、土間&車庫タイル、浴室地面掘り

 

  2階寝室。

 完成。

これで、このベテランが浴室のスラブに取りかかってくれるので、一歩前進。

 書斎の巾木。

 目地の清掃も終わっていた。

その目地の清掃の仕方が、海辺の家とずいぶん違う。前の家ではただの掃除だけだったんだが、何やらいろんなことをしている。まずは、目地用のモルタルを作る粉を粉のまま撒く。

 ほうきの柄でなぞる。

カーブ具合がちょうどいいのか、木製の柄を押し当てて目地をなぞっている。細かい出っ張りが取れて細かい溝に粉が入るらしい。

  糸の塊でなぞる。

 糸の塊。

建材として買った覚えがないので、彼ら的には道具なのか。袋には「クリーム・コットン・ウェイスト」と書いてある。日本語でいうウエスですね。クリームコットンというのがよくわからない。触ってみても、ただの短いしつけ糸。それにしても、ペットボトルを切ってコップにしたり計量用カップにしたり、かと思うとその辺にゴミとして投げ捨ててあったり、資材の切れ端も邪魔になるのに放置したりその辺に投げ捨ててあったりするくせに、ウエスをわざわざ買ってくるとはw。

 

  洗濯場。

  車庫。

犬小屋(車庫の屋根があるので囲いだけ、庭から出入りする)をブロックとモルタルで作って、床面タイルを貼る。

 時間切れで玄関まで。

タイル張りは、玄関とその脇のトイレ、洗面所にあるトイレ、2階寝室の巾木が残っている。車庫と洗濯場も巾木をつけてほしいが、「家の外」という認識か「床面がタイル張りで、巾木をつける家なんで、同様につける」という認識かわからない。早いとこ浴室とキッチンを終わらせてもらいたいので、もう口出ししない(土間だし)。

 その浴室。

風呂桶の底の高さに合わせて地面を均してあった。

 浴槽の印。

ブロックとセメントで作る。メキシコではジャクジーは売られている。もちろん、この村の建設作業員は見たことも触ったこともないと思うが、存在は知っている。市販のジャクジー浴槽を使ったほうが分かりやすかったかもしれないが、入り方(横になるか座るか)が全然違うので、そんなことしたら風呂を作る意味がなくなってしまう。彼らは普段の作業と違ってよく分からないことを後回し後回しにする傾向がある。時間が過ぎれば前に説明したことを忘れる(そして尋ねもせず施工して間違えることがある)んで、ストレスが溜まる。

ーーー

この辺りの工程は、基礎や壁ブロック積みや屋根と違って、大人数を必要としない。だからと言って残りの作業員が他の現場に行くのはもっての外だとイライラしてたんだが、親方が言うには、うちより前に受注した家に行っているらしい。よくある「建設途中で一旦工事を止めて、金ができたときに続きをする」家(こんなの)で、「予定通り金ができたので…と言われて再開せざるを得ない、うち以降に来た注文は、全く着手できないでいる」と言う。暗に、俺って売れっ子…とアピールしてくるんで、まんざら嘘でもなさそう。遅れているうちを後回しにしてるならとんでもないが、そういう事情らしい。やれやれ。


土間スラブ

2024年06月06日 | 新築

【6/4, 5の作業】 2階床レベル調整、土間・玄関スラブ

 

 2階にあった資材を1階の寝室へ。

 水平ガイドのモルタル。

階段の最上部踊り場が、床面(1階の車庫の天井スラブ)より2センチほど高くなっている。細かい数字に弱いので、階段の寸法を決めるときに丸めた結果だと思うw。その段差の調整のため、床に薄くコンクリを打つ。

 

  洗濯場。

設備屋が洗濯機の排水管を作ってあったので、床にある排水口は閉じて、将来必要になったらちょっとコンクリスラブを壊して復活させることになった。

  完成。

 

  玄関とその奥のトイレ。

  水を撒いてコンクリ。

 車庫側から均す。

 完成。

 

午前中で終えて、親方チームは解散(井戸ポンプの業者との長い午後が始まる)。これで床スラブは全部完成したので、土間用のタイルが貼れる。


簡易洗濯機とバテア

2024年06月02日 | 新築

【5/27-31の作業】 床タイル、巾木、地盤埋めと段差部分

 

車庫周りの動きが大きくて、屋内の工事の記録を忘れていた。

  配管工事が止まったままの洗濯場。

2枚目の写真の右手前の壁の向こう側が、1枚目の写真。つまり、こちらも土間部分以外はコンクリスラブを打ってある。

1枚目に写っている上向きの大きなパイプの切断部、何がどう繋がるのかと思ったら土間の水を流すときの排水口が付くと言う。メキシコではまだ簡易的な洗濯機を売っていて、それ用のスペースならこうなる…と。簡易的な洗濯機というのはぐるぐる回す水槽だけのタイプで、節水モードとか脱水機とかはついてない。洗濯(ぐるぐる回す)が終わったら、水槽の下の方についている穴を開けて排水する。汚れた水が洗濯機からジャーっと流れるわけだが、この辺だとこの簡易タイプを使って家の外で洗濯する人も多い。うちは土間なのでつけた…と。

考えてみれば、マリアは家のすぐ外に置いてある簡易洗濯機を使っていて、確かに汚水はそのまま地面に流している。ちなみに洗濯物は脱水しないでそのまま干す。ゴミ一家のおばさんは四角い大きな流し(ユカタン名物・バテア)で洗濯して、やっぱり地面に汚水を流す。

彼らが言う「いい洗濯機」の場合、今までに住んだメリダでも海辺でも結構高い位置に排水用パイプが壁から飛び出ていて、日本では洗濯パンの排水口に繋げる排水用の蛇腹を、そこへ刺す。

排水口を作らないなら、洗濯機から出る結構な量の汚水はドアから外に流すらしい。うーむ、いくら土間とはいえ、ドアを出たら排水溝があるわけでもなく、ただの敷地に汚水がじゃんじゃん流れるというのはどうも…。風呂場の浴槽の外(身体を洗うところ)が濡れてもいいということはなかなか通じないのに、洗濯の汚水は土間だろうと庭だろうとダダ流れでも嫌じゃないのである。どうにも感覚が違う。土足文化じゃない日本人には想像つかないもんですね。

うちのはもちろん簡易タイプじゃなくて普通の全自動だが、別に壁の高い位置に排水蛇腹を上げる必要はないんで、排水口を付けてもらうことにする。

 水糸。

ここまで来たら、来るべき日に来ない設備屋が多少作業しづらくても構わないということで、親方は我々とどこはどう使うという確認だけして、先にスラブを打つことにした。

 

 配管工事が止まったままの風呂場。

手前の脱衣場は地盤を埋めてコンクリスラブも打ってある。

 

 車庫スラブを打つ前の玄関。

 型枠完成。

車庫の照明を消す2ウェイスイッチ(ドアの右)を直してあった(スイッチパネルをつければいいだけの状態になっていた)ので、ようやくスラブを打つ。

 

 廊下とその先の居室。

  洗面所とトイレ。

接着モルタルを作るのとタイルを切るのに1人と貼るのに2人の、計3人だけしか来なかったが、まあ着々と進んでほぼ完了。

  続いて巾木。

 

いやぁ、6月に入ってしまった。理由はいろいろあるが、結果的に半年以上かかったわけですね。ちゃんと来てちゃんと仕事すれば、あと1週間で終わる作業量だが、さてどうなるか。家が終わってからも親方に発注する外構工事が少しあるが、6月中にそれも含めて全部終わってほしい。

借家が近くて引越業者を頼むような距離じゃないので、ピックアップで少しずつ運んでくれる人を探す。寝室が終われば、このサウナ借家で寝なくて済む。土足の作業員が出入りしなくなったら、新居のキッチンでちゃんと何か作って食べたい。もう出前は飽きた。あとは風呂だがこちらは我々が仕上げをするので、シャワーを浴びるのはしばらく借家で。


床スラブ

2024年05月26日 | 新築

【5/22-25の作業】 床コンクリスラブ、床タイル

 

  地盤の準備。

特に強度がどうという話でなくて、コンクリを打つのに水平を取りやすくしてるんだと思う。だだっ広いところの端に水糸があるだけより、ガイドがあったほうが簡単なので。

で、1つ前の記事に書いたが、歯を抜いたので安静に…ということで、残念ながら現場に行ってない。写真をもっと載せたかったが撮ってないものはしょうがないので、とりあえず相棒からもらった写真2枚で進捗を記録しておく。

 床タイル。

手前と奥にその前日に打ったスラブが見える。翌日からタイルを貼るとは思わなかった。今回は、海辺の家で使った最安クラスより少し大きいタイルにした。床タイルなんか何でもいいんだが(流行りwの石調は嫌い、石模様にしたいなら天然石じゃないと嫌)、いくら屋内では靴を脱ぐとはいえ、田舎の一軒家では目地が結構汚れてくる。高価な大きいタイルとまではいかないが、目地が少ない分、少しは掃除がラクになるであろう。(ちなみに木目調とかのタイルも嫌い。木目がほしいなら木材の床にしろ。偽物嫌い)

地面からの湿気をコンクリとタイルでどのくらい止めるのか、早く現場に行って確かめたい。親知らずみたいに切る抜歯手術じゃなくてただ歯を抜いただけだから、来週には復帰するつもり。

 ひよこ誕生。

車庫で頑張っている母鶏の卵が孵っていたらしい(相棒の報告)。木の根元で産んでた鶏より早い気がする。よく分からない。とりあえず今のところ、ゴミ一家からは何も言ってこない。ひよこは隣のヒルベルトの敷地まで遠征しているらしい。うまくするとヒルベルトんちの鶏になって、毎朝新鮮な卵にありつける!

 


井戸ポンプ

2024年05月22日 | 新築

【5/19-21の作業】 床スラブ下地盤準備、井戸ポンプ設置

 

日曜に来て作業してたらしいが、我々は暑さでへばっていた。借家にいた方が暑いんだが、動く気がしなかった。サウナ。

  キッチン。

カウンターのコンクリが打ってあった。

 玄関の地盤埋め。

 風呂場の配管。

 車庫からのランプ。

 

月曜はキッチンカウンターの型枠を外せないのでついでに誰も来なくて、火曜の作業。

 型枠を外す。

 何やら隅にモルタル。

これ、海辺の家ではちょうど仕事で現場に行けなくて見てないので分からないんだが、当時の写真を見ると、場所によってはそれらしき溝があって後から何かを埋めていて、別のエリアは壁まで直にコンクリを売っていた記憶が。

 シャベルで地盤を少し掘って、

 モルタルとその辺の石を入れる。

ミニ基礎みたいな感じ。岩混じりの砂が自然に圧がかかるとはいえ隅は踏まないのでそのためか? 彼らに聞いても、彼らはこの辺のこのやり方しか知らないので、イマイチ機能が分からない。

 リビング。

 キッチン。

  寝室。

この続きをして、コンクリ打ちは明後日とのこと。

 発電機までの配線。

水を上げるポンプは停電時に困らないように、車庫に置く発電機につなげる。車庫のコンクリ打ちも明後日に一緒にやるらしい。

 

井戸は掘るだけ掘って、ポンプその他を買って届けられて、そのままになっていた。ポンプなどが届いたとき、ポンプ周りにコンクリの台座(親方チームに頼む仕事)ができたら技師を派遣すると言われていた。が、あると邪魔だったのか親方は「後で後で」と言い続けていた。

最近になって予定してた技師に親方が連絡したんだが、なぜか電話に出ず。もう待った無しだということと、我々も別に派遣されるはずだった技師を知ってるわけじゃないので、親方の知り合いのポンプ屋に来てもらった。村の人なので、故障などあったときに来てもらいやすくていい。

が、ポンプは問題なかったが同時に届いていたパイプやケーブルが、ことごとく「ポンプから地上まで+アルファ」程度の長さで、そんな庭の真ん中にブレーカーやスイッチを設置するのは嫌だし、屋根の上の水タンクまでと電気公社からの引き込み点からのケーブルがない。まったくもって不親切、かつ最後の最後まで放っておいたため隣村まで足りないものを急遽買いに行く羽目に。ああ、面倒くさ。

 まずは深さを測る。

井戸自体の深さと、どのくらいの深さから水があるかの確認。今、乾季の終わりなので、水が「今より低いレベルまでしかない」状態にはなることはない。我々としては、乾期が始まったばかりだった掘削時の水位を知るより安心感がある。親方もポンプ屋もこの村の人間なので、ひと言目に木に水遣りをするなら…と言うが、我々は生活用水さえ確保できればいいのだ。水遣りは村の水道水を使う。

  ケーブルの準備。

 ポンプの準備。

この後、その買い物に行ってしまったので写真はないが、ポンプの設置は終わったらしい。

 ここまで。

明日は配線など。

 最初に行った店。

とにかく猛暑真っ最中で疲れる。自分達だけで庭いじりをしているとそうでもないんだが、あっち行って質問こっち行って確認するのが疲れる。それとその特殊パイプも長さギリギリで足りなかったので、隣村で店を3軒回った(なかったんで最初の店に戻って径を変える接続部品を買った)のも疲れた。

 

 頑張り続ける母鶏。


おしゃれじゃなくていい

2024年05月20日 | 新築

【5/17, 18の作業】 床スラブ下地盤準備、カウンター

 

作業量としては少ないが、近々の床スラブ打ちを控えてあれこれ。ここの現場では、床タイルどころかコンクリ打ちの前にカウンターを作る(なぜ前なのかは謎)そうで、流しやガスコンロなど「そのうちに選んで買おう」と思っていたものを急遽買いに行く。どのみちそろそろ買わなければならなかったんでいいんだが、買うことより選ぶのが大変で面倒臭い。

この暑いユカタン内陸でオーブンを使うとは思えないので、よくあるオーブン付きのはやめることにしていた。オーブンの熱が暑いというより、パンなど粉物の発酵も、できるにはできるんだがガチでイーストの扱いが難しく(慣れの問題だが)、わざわざ手作りして微妙な好みを実現させる根気がない。ロースト系は、薪を使って豪快にしたいということで、オーブンなし。

ところがそうなると、なぜか贅沢なシステムキッチン系のガス台が多い。IHのみたいなすっきりしたやつで、なぜか五徳の形もオサレ。フツーのでいい…というか別に豪華に見えなくてもいいんだが、金をかけない人向けには卓上コンロ!ということらしい。あと、家で何か食べ物を作って売る人が多いので、そうなると商業用のステンレス加工業者に行く。中間がない。例によってメリダまで行って、多少はラインアップの多い中から選んできた。

 うめるとこ。

卓上コンロじゃないと説明しておいたのに親方も現場もコンクリカウンターの上に設置するんだと言い張っていたが、現物を見て納得。一旦は張った鉄筋を切って型枠を作った。

 正面に流し。

 左角に飲み物コーナー。

とにかく水分をよく摂るので(摂らなきゃならないので)、専用スペースを作る。持っている冷蔵庫のドアが逆開きになるが、しょうがない。

ところでキッチンだけじゃなくて洗面台も同じなんだが、8年前と違って「おしゃれ製品のラインアップ」が増えている。洗面台のボウルは、カウンターの上に設置する型のほうが多い。まったくもってうざったい。底がカウンターに接する部分の掃除が大変だ。おまけにオーバーフローがついてない。これはカウンター埋め込み式のボウルも同じで、付いてないタイプが増えている。今度の家には掃除用の大きいシンクがあるので、あまり洗面台で水を貯めることはないと思うが、我々も齢くってくるので予防的なものがあるほうが望ましい。

埋め込み型でオーバーフロー付きで形と大きさが気に入るものがなかなかない。結局アマゾンで買った。円安の恩恵を…と思ったが、それこそ日本には据え置き型しか売ってない。考えたら当然だ。ユニットバスでいいもの、いくらでも売ってますもんね。洗面ボウルを別で買いたいのなんて、変なことしたい人だけであろう。日本の施工品質ならそれもありだが、ここでは余計なことはしちゃいけません。水回りは冒険しない!(風呂だけは許して)

 

 テレビ台。

こちらは埋め込むものがなくて簡単なので、もう作ってあった。

 奥の居室に水糸。

以前はスラブはいっぺんにと言っていたが、どのみち玄関など段差がある部分があるし、ちまちまと間仕切りがある家なので、何回かに分けて打つように変えたんだと思う(けど分からないw)。


床スラブ下の地盤

2024年05月17日 | 新築

【5/15, 16の作業】 床スラブ下地盤埋め、配管

 

地盤埋めは、岩混じりの砂をある程度入れてあって、歩いているところなどはすでにガチガチに固まっている。コンクリ打ちを前にして、ゴミを拾って表面に出ている大きめの岩なども取り除いてあった。ゴミに関しては、やたらポイポイとその辺に捨てるし、仮設の木材に虫が食ってて樹皮が剥がれたのが落ちたりしてたので、まさかとは思うがゴミもろとも埋めてコンクリを打つのでは?と心配していたが、流石にそれはなかったw。

 隅まで入れて、

 水で固める。

 こんな感じ。

 車庫も。

右の壁あたりに落ちている白いセメント袋の上、見えるでしょうか。もう一羽の母鶏が卵を孵している。

庭でトータル15個の卵を抱えて頑張ってた鶏と違って、こちらは気が荒く、近づくと猫みたいにシャーシャー言う。そんなこと御構いなしでどかして卵を取るくせに、なぜか避けながら水を撒いていた。

 

 洗濯場の配管。

ここにガスタンクと湯沸かし器を置くので、ガス管の配管も。

  西面。上水の配管。

大きい縦管は保護のため。

 北面。

庇の上にタンクが乗り、手前部分に掘った井戸に繋がる。井戸は非常時に発電機で動かせるようにするので、いろいろごちゃごちゃしている。ずっと前に説明してあったんだがアレコレ抜けていて、数日前に再々確認したのでもう大丈夫だと思う。

 多分固定用の何か。

 

 外壁仕上げ。

明かり取りの穴を4つ埋めたところ。ファサードでなくとも外壁は気になるようだが、こっちは内壁の方が気になる。

 

 キッチンカウンター。

鉄筋のための穴あけが始まった。冷蔵庫やコンロの位置などを大体考えていただけだったので、どこからどこまでとかどこにどうとか現場で確認して決めて、流しも買ってきた。良さげなやつにおまけがついてたんだが、カランとカゴの他、なぜかナイフフォークセット、包丁、フライパンが付いてきた。よく分かんないが、ありがたくもらっておく。


床タイル搬入

2024年05月15日 | 新築

【5/10-14の作業】 車庫周り庇、内壁色修正

 

 水タンクと床タイルの搬入。

まだ床スラブを打ってないので必要ないんだが、タイルの搬入日が買った2週間後とか1週間後とか言うことが変わるので、間に合わなくならないように念のため早めに買った。

 ベテランが運び出す。

こういうとき先頭を切って動くのはいつもベテラン陣。どうせ運ばなきゃならないんだが、若い衆はできるだけサボろうとする。

 2階に搬入。

大したこだわりはないので安いのというか、展示されていた特売品の中から選んだ。室内は壁の色に合わせるだけでよかったが、三和土や土間のタイルの色は少し悩んだ。というのも、ここは砂地の海辺と違って外は黒土、かつ雨季にはきちんと雨が降る。乾季の今は黒っぽいタイルだと汚れが目立つし、雨季には泥になるので明るいタイルのほうが汚れが目立つ。かといって室内とほぼ同じ(同じなのか違うのかパッと見わからないようなチョイス)というのも鈍臭い。タイルなんかいくらでもあるんだが、特売品から選びたかったので。

実は、ユカタンにはユカタン様式タイルというものがある。

 (c) Mosaico Peninsular

メキシコでは壁用の鮮やかな模様のタイルや、大胆な柄の床タイルなどがある。個人的には好きじゃないが、素敵だとウケる理由はわかる。で、ユカタンスタイルは、おそらく暑苦しさ対策だと思うが少しくすんだ色調が特徴。だが、壁とか床とか天井がガチャガチャうるさいのは嫌いなので、そこは普通に無地、日本のマンションみたいで構わない。ってか、日本では外構以外タイルって使わないか。茶碗とか落とすと絶対に割れますw。

 

2階建て部分の1階庇周りが始まった。ここを終えてしまえば後は屋内だけなのに、ヘソ曲げて来なくて放って置かれてた作業。親方が言うように、面積としても小さいし各々の工程はすぐ終わるが、細かい=全部すぐ終わるというわけじゃない。床スラブを打ちながら…というわけにいかないので、やはり片付けることにしたらしい。

 庇上部の仕上げ、1層目。

 傾斜をつける親方。

この下は書斎とその奥に納戸でちまちまと狭いし湿気も気になるところだったので、念入りにやってくれるのはありがたい。

 2層目。

 しずく処理。

ここだけ残っていた北面。その後、仕上げ。

 

 壁の色違いを直す。

ようやく着手。階段あたりを担当していた無口な青年が、1人でやっていた。無口だから仕事が丁寧だってことにはならないが、ヘラヘラ組じゃなくてちょっと安心した。基本的に、水だけをつけた金タワシの鏝でこすって、日を変えて塗ったマシヤの境界をぼかしていくというやり方らしい(ほら、材料はもう買わないから)。あとは彼がやったところが乾くのを待って、また口を出すかもしれない。

 

 洗濯場。

なぜかまた設備が進まない。が、我々が帰った後にちょっと来てやったらしい。ガス管を通すPVCを埋めといてくれと言ってあるが、やってない。

 風呂場。

左側の2本の穴は浴槽用(冷水と温水)。日本のお風呂だとお湯張りとか追い炊きのパネルが付くが、我々は風呂桶用とシャワー用に混合栓を2つ付ける。この暑いユカタンでは追い炊き機能が必要なくて、湯沸かし器経由の配管をするよりシャワーと別にもう1セット付けたほうがラクだからです。こちらも我々がいない間の作業。あれだけ言ったのに、また高さを間違えていた。もう笑うしかない。


終わらせてあったはずの工程

2024年04月27日 | 新築

【4/25, 26の作業】1階屋根仕上げ(続き)、外壁仕上げ(続き)= 建具屋と同時進行

 

建具屋が来るまでに終わらなかった2階建部分の続き。窓をつけている脇で外壁の仕上げをするようなことにはならなかったが、1階の庇の上がまだ終わってないのに、そこへ出るための開口部にドアがついてしまった。ドアを開けたまま出入りするだろうから、自分たちが移動しづらくなるが、もともと足場が悪くてもあまり気にしない人たち。ただ、ドアにモルタルをつけても無頓着だろうと思う。引渡し前の掃除をどの程度するか知らないが、したとしても我々でやり直しするのは想定済みである。

 

 2階内壁のマシヤ。

窓屋が1階の残りの窓を付け終えるまでに、急ピッチで終わらせた。どのみち、壁の仕上がりが気に入らなかったらやり直すとの親方の言質をとっているので、雑でも構わないけど、まぁ大丈夫そうだった。構わないとはいえ無駄な工程を繰り返すのは見ていていい気はしないのでよかった。

 1階屋根との境にモルタル。

 庇の上を掃く。

モルタルの欠片や木くずを掃いて、壊れたブロックの欠片を地面に落とす。

 水を撒く。

 庇の仕上げ1層目。北側だけ。

 南面。しずく処理の型枠。

  東面外壁のマシヤ。

こちらは屋根廻りは全て終わっているので、基本的に外の仕事はこれで完了する。

 西面。庇の下のマシヤ。

一番のちびっこが金タワシのくるくるをやらせてもらっていた。なんと14歳。学校どうした?と思うが、家庭の経済的な問題+本人も金稼いで遊びたい年頃…という、途上国あるあるです。タバコも吸うし、バイク(人の)も乗る。

 西面外壁のマシヤ。

こちらはしずく処理施工、庇の仕上げを2層、しずく処理の仕上げと続く。本来は、もっと前に終わっていたはずの工程だが、設備も遅れているのでどのみちまだ床スラブを打てないため、あまり危機感がなくてのんびりとw。

 階段の壁のマシヤ。

  完了(下から見たとこ)。

 

  浄化槽、深さ5mくらい。

 横へ広げている。

メキシコにも同じ時期にGWがあるので、それが開けたら1ヶ月を切る。ホントに真面目に工程管理しないと、終わらないよ〜。


建具

2024年04月27日 | 新築

【4/25, 26の作業】 建具、1階屋根仕上げ(続き)

 

 建具屋さんが来た。

ドアと窓の担当1人ずつにアシスタントが1人の3人チーム。外壁仕上げ待った無しだったが、予定通り来たw。

 まずは大まかに窓の搬入。

海辺の家では、片開きの窓が搬入されてLさんが現場でどっちにする?と聞いてきて、上下逆にして調整した。今回は右も左も開く。

 付けやすそうなところ?から。

 網戸。

日本みたいな一体型のサッシではなくて、窓は窓だけ、網戸は後から別にレールをつける。窓枠との隙間がないので、左右どっちを開けると蚊が入るとかの問題はない。よくある網戸は窓の外に打ち付けるタイプで、どうせ打ち付けてしまうんなら窓全面につけちまえばいいのにと思うが、片面だけ。当然、打ち付けたりら外側の窓は拭けなくなる。窓10カ所でレールタイプは打ち付けタイプより1万ペソ高かったが、その価値はある。

さらにこだわりがあって、外側に付ける。普通は内側なんで、どうしてだ?こうやって網戸開けてこうやって窓開けてだぞ?云々と説明されたが、網戸を開けなくても窓を閉めたり開けたりできるようにしたい。そう説明したら、言われてみればそのほうが理にかなってると言われた。庇があるし、基本的には海辺のように風が強いわけではないので、窓は開けっ放しだが、真冬は開け閉めして調整する必要がある。で、真冬でも昼中は暑くなるので、蚊はいる。(逆に今のめっちゃ暑い時期には、暑すぎるし比較的乾燥しているのでいない。)

  玄関ドア。

彼らがよく作るタイプの素材と形で、借家みたいな変な模様はつけないでくれとだけ言ってあった。玄関ドアを豪華にする人は多いが、出入りするだけのところを豪華にする理由って何だ? 来客のことを考えても、別に中でもてなせばそれで十分だと思う。相棒も私も、金持ちの家らしく見せるのは防犯上よくないと思っている。

  嵌める。

重いので大変。モルタルを混ぜて運んだり三和土の高さを間違えてたりしてたもんだから、土台の上に固まった土を結構削らなければならなかった。

 丸棒。

 

 溶接。

方立っていうんだったか、壁のドア枠がつく面に鉄製の丸棒(追記:よく見ていた相棒曰く、鉄筋を切ったの)を埋め込み、ドア枠を溶接してくっつける。高さと位置が合うようにアシスタントが外側からドア枠を支えてるのが大変そう。

 下部についている鉄筋。

ちゃんと付いたらこれを切って終わり。

  洗濯場出口も。

 

2日目。

 残っていた1階の窓。

ちょっと開口部の形がいびつ(見た感じ、左右で高さが2センチくらい違う)で、アシスタントと2人で苦労していた。この窓のおじさんは、開き具合を何度も何度も試す。普通のメキシコ人だと、1回開けて開いたらOKとするから、すごく仕事が丁寧。

  続いて2階の窓。

 2階のドア。

1階の屋根の上や貯水タンク周り(センサーなど)に難があったときに出入りする。普段は風通しのために開けておく。

 取っ手が取れたw。

  網戸。

二重開きにはできないそうで、網戸は引き戸タイプで、こちらは窓のおじさんの担当。

  丁寧にチェック。

 ドアストッパー。

何か扱ってるかと思って聞いたら、すぐにチェーンを取り付けてくれた。チェーンなのでガーンッと閉まることはなくなるが、柱にコツンと当たることはあるので後でクッションテープでも貼る。

とにかく出勤も予定時刻どおりだし、仕事も丁寧(比較的ですよ)だし、とてもいいチームだった。アシスタントの若者は、夜はバイクでいろんな店の出前を請け負ってるらしい。村の中ならどこでも誰でも知っている、中華料理を売らないのか(こんな僻地の村では中華と日本料理の区別はつかないが、米国への出稼ぎ移民出戻りが多いので中華はよく知っている)、カラテを習いたい、などと話していた。

残り、家の中のドアは、既製品を買ってきて親方チームが取り付ける予定。