マリアが、うちの敷地に蜂の巣があってその前日には家の玄関あたりでたくさん飛んでいたので中に避難したと言う。それはいかん!ということで、近所の「蜂を扱える人」を教えてもらった。
来てくれたのは娘さん。
彼女のおじいさんが昔養蜂をやっていたので、子供の頃に扱いを習ったという。まずはマリアが気づいたという巣をチェックすると、スズメバチだという。北米大陸のスズメバチは日本のオオスズメバチみたいに大きくないが、危ないのは変わらない。一旦自宅にマイ防護頭巾を取りに行って、駆除に取り掛かった。
煙でふらふらにする。
一家の噴霧器に枯れ葉を入れて燃やすだけなんだが、最近朝晩雨が降ったり夜露が降りたりしているので煙が結構出た。巣を作っているウロへ向けて、プーハーと噴霧。
そこへ殺虫剤。
缶ひとつを使い切る。まだ飛んでるのもいるが、そのうち死ぬかどこかへ行くらしい。マリアに言われなければ全然わからなかった。数日前にこの木の近くで草むしりをしてたんだが、まったく気づかなかった。それに、道側に生えているので村の人を傷つけたりするリスクもあったんだが、ともあれ刺激しないでよかった、マジで。
ついでにマリアに言われる前に敷地内で発見したもう1つのを見てもらう。
裏庭の高いところにあった。
もっとズームするとこう。
普通のミツバチの一種だという。以前、ウアノの木にあったメリポナの巣は全然違うものだったのであまり期待していなかったがちょっと残念。
タコスにして食べる種類らしい。ってか、マジで種類までよく見えるなと感心する。年寄りの裸眼ではただブンブン飛んでいるらしいと分かるだけで、巣がなければ細かい種類どころかミツバチかどうかさえ分からない。「食べる種類だが自分は食べない、巣はそのうち大きくなりすぎてボテっと地面に落ちる、そうしたら蜂はどこかへ移動するので放っておけ」と言われた。ずいぶん高い位置にあるし、専門家の言うとおり放っておくことにする。落ちたらとっとと引越してくれますように。
近所の一家の娘さんがクリスマスホリデーで家にいてくれてよかったんだが、それはたまたま…ではあるものの、この村には養蜂に携わっている人も結構いる。村はずれにも1ヶ所養蜂場があるし、近隣の村の大きい養蜂場で働いている人もいる。マリアといいこの娘さんといい、蜂を見つけた!という緊張感はまったくない。オタオタしている我々がアホに思えてくる。ちなみに、そういうときに自分を励ます定番フレーズは、「彼らは新宿駅で乗り換えできない」、都会人の強がりですねw。
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村の夜間係留イベント。
大きい気球も。
クリスマスの関係だと思うが、ほぼ毎日何かやっている。けど来月も再来月も別の祭りがあって、娯楽が少ないところの娯楽の多さに感心する。
ブロック造にマヤの屋根。
流石に土壁の家は少なくなってきたが、こんな四角いブロック造の家は珍しい。こうやって建て始める家は、だいたい陸屋根を載せる。かっこよく言うとミニマリスト(こういう四角い家)、イマドキの家、悪く言うとありきたり。が、この家にはウアノで葺いた屋根が載っている。
こういうことをすると米加人やメリダ人はボロクソに言うが、個人的には逆にすごくいいと思う。壁で熱気・冷気を遮って屋根から熱い・汚れた空気を逃すのは、密閉性の悪い家としてはとても効率がいい。ここはウアノがあって材料には困らないし、第一コンクリを打つより安い。
前から、こうやって古くからの知恵と新素材&工法を合わせていかないのを謎に思っていた。親方に聞いたことがあるが、マヤの伝統的な家の良さはペラペラ話すものの、現代建築に生かすなど思いも寄らないらしい。彼らが保守的なのは事実だが、何かというとすぐ改良することを考えるのは日本人の特性なのかもしれない。
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たぶんこれで年内の投稿は最後です。良いお年を。
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