コンクリとセメントの箱を家と認識するマヤ人土建屋が撤収してくれた後、いよいよ日本式の家として完成すべくニホンジンの我々で作業を開始した。まずは風呂。しばらく借家にシャワーを浴びに行ってたが、とりあえず湯水を使える状態になったので、そこまでの記録。ああ、きれいな風呂場のシャワーは快適だ〜。
湯船など滅多になく、あってもジャクジーしか売ってないユカタンで、日本のお風呂を作るためにチュクムというマヤの建材(漆喰の素)を選んだ話はこちら。内陸部に引っ越したので、海風のない暑い夏を水風呂で乗り切るのと、冬は結構寒いので温まりたいため、日本のお風呂を作る。
(7/13 追記 ないと思ってた写真を足しました)
勇んで買ったのは確か5月上旬w。建材として本物を売るところは、メリダに3軒くらいある(他は人工セメントの紛い物)。オサレな現代建築で人気が出たのがここ数年なので、マヤの素材なのにマヤ人の親方たちは扱った経験がなく、左官工事を請け負いたくないという。まあ、当然だ。が、売ってる店ではメリダあるいはその近郊でしか施工まで請けない。動画をいろいろ見て、後はこの店のお兄さんが何か疑問があったらビデオ通話でフォローしてくれるという状況で、レッツゴー。
ここまでは親方チームの仕事で、チュクム仕上げにすると言ったところは手を抜いてあるのできれいにするのは結構大変だった。凸凹を取って、出た粉などを払って(洗い流して)、水を含ませる。ここまでは普通のモルタル仕上げの準備と同じ。その後、糊を塗る。素人がするんで、一応、この店で専用の物を買ってきたが、保水性のモルタルの下地材ならなんでもいいんじゃないですかね。
チュクム液と専用のセメントを混ぜる。
乾くともう少し白くなる。ちなみに、20キロの専用セメント3袋と18リットルのチュクム液のワンセットで買う。チュクム液は、表面仕上げに吹き付けたりするので、混合割合より多め。腕にもよるが、1セットで10平米くらい塗れる。糊は、1セット分に合う4リットルボトルで売られている。
当たり前だが、素人なんで左官仕事が難しいのなんの。まずは表面をチュクムで均す的な1層目を塗る。
設備の不具合が発覚したとこ。
混合栓がきちんと付くように壁の形状を変えたところも、漆喰なので対応できる。浴槽の形といい、好きなように成形できてかつ水回りにバッチリという素材に出会えたのは本当にラッキーだった。
浴室の2層目に入る前に、また練習。細かいところは手こずるかと思ったが、広い面の方が下手がバレて難しい。まして、浴室となると凸凹していては使いにくいし掃除もしづらいんで、ここはつるんと仕上げたい。
素人のコテ使いでは全面満遍なくつるんとまでは行かない。試行錯誤(恥ずかしいので写真なし。というか、撮ってる余裕なし)を繰り返して、結局一部グラインダーをかけることにした。
家中粉だらけで掃除が大変だったが、快適な風呂には変えられない。
グラインドをかけた面だけでなく、最後の最後に作った排水トラップの中も念入りにキレイにする。ちなみに、設備工事がひどくて施工中に出たゴミが結構パイプの中に残っていて、他のところも蛇口がすぐ詰まったりして大変だった。この後、栓をつけておしまい。
いやあ、素晴らしい! 水がだいたいはけた後、残りは染み込んでいって、それからすぐ乾く。だから全然ジメジメしない。表面は滑らかだけどまったく滑る心配なく、足裏がとても気持ちいい。えーと、天気がいい日の、高級ホテルのプールサイドみたいな感じです。
晴天の高級ホテルのプールサイドなら💕
リゾートの女王気分w
絶対に体験すべきだと思うw
素晴らしい👏👏👏