La Ermita の記録

メキシコ隠遁生活の私的記録と報告
 @ユカタン半島。

ビステク・マヤ

2024年04月29日 | ユカタン諸々

スペイン語を学び始めた頃にステーキはビステクというと覚えたので、日本や米国でいうステーキ(厚く切って鉄板で焼く)のイメージを持っていた。スペインでどういうものを指すか知らないが、メキシコのスペイン語だと牛フィレ肉の料理をそう呼ぶんだと思う。

検索すると、肉多めの野菜炒めっぽいものや、多少おしゃれな「肉を炒めたもの+付け合わせ」や、それにサルサがたっぷりかかっているものや、たっぷりすぎてシチューみたいに見えるものの画像が出てくる。こんな感じ。結構どんな部位でも美味しい食べ方があって、日本みたいにどこが高級!と分けることが少ないので、「フィレ肉だったらこうしよう」ってな料理が並んでいるのではないかと思う。

 マリアのビステク。

この辺の村では何も言わなくてもだいたいジャガイモとのコンビだが、ユカタン料理として括られるビステクにはもっとバラエティがあるので、こういうのだと「牛ビステク、ジャガイモ入り」と呼ぶ。この辺では、レカドと呼ぶユカタンの調味みそは使わず、肉を漬けておいた柑橘類の果汁と少々の塩だけで味つけることが多い。肉からいい出汁が出るので、シンプルで大好き。ユカタン料理と呼ばれるものは概して「味が濃くてきつくて塩辛い」ので、メリダなんかだとありつけることは少なそう。

 メレンゲ。

逆にここら辺ではあり付けないユカタン名物で、メレンゲを焼いたお菓子。プログレソのビーチでは、台を抱えた売り子がどっちゃりいた。住んでた村にも売り子のおじさんがいた。話は飛ぶが、そのおじさんは我々が住み始めた頃から村外れにまで売りにきていて、住んでいた8年間の間に来なくならなかった唯一の商売人だった。しょっちゅう商売替えをするメキシコ人には珍しい。どうしてるかなぁ。

。ちなみにこの村のメレンゲ。

この村の…というわけではなくて、ケーキのデコレーションに使うメレンゲ。これしかないと言うから、白い焼き菓子はメリダとビーチ(州北部)限定だったのか?

現場飯。

かぼちゃを茹でたもので、ほんのり塩味。こんなに火を通さなければ…と思うでしょうが、ダメなんです。軟らかくて、すぐこんな感じにびしゃびしゃになる。

おじさんのシャツに注目。

去年、友達に「蜂蜜パーティー」と言われて誘われたイベントのを着ている。作業員っぽい人はみんなノベルティシャツを着てるのでもらったのかと思ったら、おじさんは養蜂家だった。

おじさんのバイク。

年季の入った荷台に、こちらも年季の入った燻煙器がある。

見せてくれた。

日本でもまだ使ってる人、いるんだろうか。

ユカタンの自治体。

赤丸がついているところには、すでに犯罪組織が入り込んでいるという。犯罪組織ってのは、もちろん他州で縄張り争いをしている麻薬カルテル達です。我々が来た頃は「ユカタンでは争い事を起こさないと、組織のトップ間に不問律がある」なんて言われてたし、まんざら都市伝説でもないかも…と思うぐらい他の州と違って平和だった。今でも比較すればユカタンはぶっちぎりで平和だが、人口増でじわじわと…ってことですね。

東のキンタナロー(カンクンがある州)方面に巣食っている組織は麻薬関連。西のカンペチェ方面は、米国を目指す不法移民関連の悪事を働いているらしい。確か2年前にはプログレソには地元のチンピラが作った下部組織しかなかった。人が増えれば悪人も増える。

元からいた悪人。

ティシミンという村でマチェーテを振り回していた男が、警察に捕まりそうになって樹上に逃げた。が、為す術なく、1時間後に投「降」したというニュース。田舎はまだこんな感じw。



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